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U-16日本代表がメキシコに5-0大勝、堂々の全勝優勝!:U-16インターナショナルドリームカップ

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優勝を喜ぶU-16日本代表イレブン

[6.16 U-16インターナショナルドリームカップ第3節 U-16日本代表 5-0 U-16メキシコ代表 ユアスタ]

「U-16インターナショナルドリームカップ2019 JAPAN presented by 朝日新聞」は16日、宮城県仙台市のユアテックスタジアム仙台で第3節を行い、U-16日本代表はU-16メキシコ代表と対戦した。日本はMF中村仁郎(G大阪ユース)が前半だけで2ゴール。さらに、14日のU-16ナイジェリア代表戦でハットトリックのFW勝島新之助(京都U-18)とMF豊田晃大(名古屋U-18)も得点して前半を4-0で折り返す。後半にもFW千葉寛汰(清水ユース)が加点して5-0で大勝し、3戦全勝(1PK勝ち)で2年ぶりの優勝を決めた。

 90分で敗れなければ優勝という状況だったが、「引き分け狙いだと、メキシコがガツガツやってきて、軽い気持ちだと足をすくわれると思った」という勝島の言葉どおり、勝って優勝を決めたい日本は、立ち上がりから圧巻の攻撃力を見せつけた。

 前半12分、FW河野孝汰(山口U-18)の縦パスをゴール前で受けた中村がDFをかわして先制。19分にも、豊田が右サイドに出したパスを受けた中村が、GKのポジションを冷静に見極めてシュートを決めた。早い時間帯での2ゴールで試合の流れを引き寄せた中村は「前の2試合では点を決められず、自分を出せませんでした。今日は落ち着いてシュートを打てました」と笑顔を見せた。

 日本の勢いは止まらない。37分にはDF森田翔(FC東京U-18)のクロスを河野が後方に落とす。これを拾った豊田が前方の勝島にパス。勝島がフェイントでDFをかわしてから3点目を決めた。45+3分にもMF山崎太新(横浜FCユース)、勝島と繋ぎ、中盤から飛び出した豊田が落ち着いてゴール。日本は前半だけで4点をリードし、勝敗の行方と優勝をほぼ決定づけた。

 後半も危なげない試合運びでメキシコを封じ、13分には河野のシュートのこぼれ球を拾った途中出場のFW千葉寛汰(清水ユース)がゴール右からシュートを決めた。その後、日本はは前節負傷してベンチ外となったDF波本頼(金沢U-18)以外全員を起用。終盤のピンチも凌いで5-0で圧勝し、優勝を決めた。なお、今大会の得点王(4得点)となった勝島がMVP、この試合2得点の中村が朝日新聞社賞を受賞した。

 山橋貴史監督は「(当初は)おとなしい選手が多かったが、勝島や諏訪間幸成(横浜FMユース)など明るい選手が多く、みんなが一つになって戦うことができました」と団結して戦えたことを優勝の要因として挙げた。「国内の試合では余裕のある選手たちだと思いますので、目指すところはもう分かったと思いますから、今回の経験を生かし、質を追求して欲しい」と選手たちに望んだ。技術の高さだけでなく、たくましさや団結力を見せたU-16日本代表。今後、世界の舞台での活躍が大いに楽しみだ。
   
(取材・文 小林健志)

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