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リアリストになる必要性も強調する冨安「内容が悪くても勝ちきるために」

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日本代表DF冨安健洋(シントトロイデン)

 もはや森保ジャパンの中心選手としての自覚は十分だ。チリ戦を翌日に控え、DF冨安健洋(シントトロイデン)が、急造チームというハンデがある中でも勝ち点を手に入れることに意識を注ぐ必要を強調した。

「綺麗なサッカーをして勝てるとは思ってない。ある程度、最初の入りでは割り切りも必要かなと思っている」。つなぐことにこだわりすぎて付けいる隙を与えるよりも、状況判断しながらプレーする重要性を自発的に言葉にした。

 東京五輪世代が中心とはいえ、幅広い年代の選手で構成されているのがコパ・アメリカ仕様の森保ジャパンだ。アンダーカテゴリーで冨安とともに戦ってきた同世代もいれば、アジア杯でともに悔しさをかみしめた同僚がおり、さらにはW杯3大会を経験している大ベテランのGK川島永嗣やFW岡崎慎司もいる。今回のメンバーで練習したのは数えるほどで、連携面の不安はぬぐえない。だからこそ、冨安はこう話す。

「もちろん、繋げればいいですけど、準備期間が豊富にあったわけではなし、選手も変わっている。細かいすり合わせも必要だと感じますし、やっぱり僕らは結果も求めている。ある程度リアリストになるというのも、ひとつの選択肢として持っておく必要があると思います」

 南米選手の印象について「1人1人しっかりボール持てるし、テクニックがある。(それと)勝手なイメージですけど、陽気な選手が多いんじゃないですか」と語る一方で、「日本は勝負弱いと言われているし、僕自身そういうのを感じる」とも言う。

「良いサッカーをしても負けるというのが多い中で、もし内容が悪くても勝ち切るという部分は(南米勢から)見習わないといけない。そこを目指すうえでプレーの判断だったりっていうのは変えていく必要があると思っています」

 勝ち点3を獲るためにピッチでやるべきことに徹しようという冨安。強豪のチリを相手に覚悟を決めていた。

(取材・文 矢内由美子)
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