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選手権8強・日本航空は1点奪うことができず、PK戦敗退。仲田監督「努力するしか無い」

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後半29分、日本航空高MF望月悠汰が決定的な右足シュートを放つ

[6.16 インターハイ山梨県予選決勝 韮崎高 0-0(PK5-4)日本航空高 中銀スタジアム]

「点が獲れない」。

 試合後、日本航空高の仲田和正監督は悔しさを滲ませながら口にしていた。公式記録上のシュート数は1対11。DF篠原靖主将(3年)が的確なカバーリングを連発し、GK高橋剣(3年)が好セーブを見せるなど好守が光ったゲームだったが、攻撃面でもチャンスを作っていた。

 序盤の相手の攻勢を凌ぐと、MF庄司景翔(3年)のキープなどからハイサイドへ配球。右WB松野利玖(3年)や前線の選手がスプリントしてクロスに持ち込もうとする。そして、後半に投入したFW五味快渡(3年)やFW小林峻平(3年)、MF望月悠汰(3年)がそれぞれの持ち味を発揮。ゴール前のシーンを増やしていた。

 29分には望月が中央突破して抜け出し、GKと1対1に。だが、右足シュートはGKに阻まれて先制することができない。延長後半1分にも望月がワンツーで抜け出し、GKと2対1の状況を作り出したが、詰めが甘く先制機を逸してしまう。

 100分間を無失点で凌いだものの、PK戦の末、4-5で準優勝。GK橋本亮太(3年)がセーブしたボールがゴールラインを越えてしまうなど、運を掴みきれなかった。仲田監督は決定力を欠いた部分について「決まるように練習するしかない。点獲るように追求する」とコメント。8強入りした選手権に続く全国出場を逃した悔しさも力に、課題改善を目指す。

 DF小田翔大(3年)やDF井上勇聖(3年)という主力を怪我で欠く中でも優勝争いを演じた。だが、指揮官は「力が無いから負けている。私も、子どもたちも努力が足りない。運を手繰り寄せられないし、努力するしか無い」。次は大一番で白星を勝ち取ることができるように、練習だけでなく、学校生活、私生活から全員で積み重ねて冬を迎える。

(取材・文 吉田太郎)
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