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“日本勢対決”は王者鹿島が先勝!! セルジーニョがACL通算8点目、広島は10人攻勢及ばず

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FWセルジーニョが同点ゴール

[6.18 ACL決勝T1回戦第1戦 鹿島1-0広島 カシマ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は18日、決勝トーナメント1回戦第1戦を行い、鹿島アントラーズサンフレッチェ広島の日本勢同士が対戦した。前半24分、MFセルジーニョのACL通算8ゴール目が決勝点となり、ホームの鹿島が1-0で勝利。今月25日に行われる敵地での第2戦に弾みをつけた。

 2年連続のアジア王者を狙う鹿島はリーグ前節のC大阪戦(○2-0)から2人を変更し、MF名古新太郎とMFレアンドロに代わってMFレオ・シルバとMF遠藤康を起用。対する広島は前節の湘南戦(○2-0)で先発したMFハイネルに代わってMF清水航平が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりは鹿島がペースを握り、前半5分過ぎまでにセルジーニョ、MF白崎凌兵がカットインシュートを披露。それでも広島も同11分、左サイドを駆け上がったFWドウグラス・ヴィエイラのクロスがゴール前を襲うと、ファーサイドから走り込んだ清水が惜しいシュートを放った。

 ところが、先にスコアを動かしたのはホームの鹿島。前半24分、数的同数でプレッシングをかけてきた広島に対してGKクォン・スンテがロングキックでいなすと、これがセルジーニョに通ってMF土居聖真に渡る。土居はペナルティエリア左を駆け上がり、クロスはDF野上結貴に当たったが、浮き球をセルジーニョが頭で押し込んだ。

 1点ビハインドとなった広島は前半34分、ペナルティエリア内にフリーで抜け出したFW渡大生が右足で狙ったが、シュートは惜しくもゴールマウスの右を通過。同36分にはD・ヴィエイラの突破から敵陣深くでFKを獲得し、MF森島司が直接ゴールを狙うも、ゴールを割るには至らなかった。

 後半は広島が優勢。球際での争いから敵陣でのセットプレー回数を増やすと、空中戦を駆使して攻撃を展開した。しかし、シュートの精度を欠いたり、GKクォン・スンテに阻まれたりし、なかなか得点の匂いは感じられない。後半20分には渡を下げ、今季ACL初出場のMF柴崎晃誠を投入した。

 対する鹿島は後半28分、DF安西幸輝に代えてDF町田浩樹を投入。すると広島は同29分、MF川辺駿を下げてFWパトリックを起用し、柴崎がボランチの位置に入った。同36分にも両指揮官が揃って交代カードを使い、鹿島はMF遠藤康を下げてFW伊藤翔、広島は清水を下げてDF東俊希を入れた。

 1点を追う広島だったが、後半41分にアクシデント。足を高く上げるファウルを犯したMF稲垣祥が2枚目のイエローカードで退場処分を下された。10人で戦う広島はその後も前線のパトリックを有効に使いつつ、セットプレーから激しい猛攻を繰り広げたが、最後まで追いつくことはできず。1点ビハインドでホーム第2戦に臨むことになった。

(取材・文 竹内達也)
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