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関東リーグ最下位の流経大に大苦戦…前回王者の浦和、エヴェルトンV弾で辛くも初戦突破

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決勝点を決めた浦和MFエヴェルトン

[7.3 天皇杯2回戦 浦和2-1流経大 浦和駒場]

 天皇杯JFA第99回全日本サッカー選手権は3日、2回戦を行った。昨年王者の浦和レッズは浦和駒場スタジアムで流通経済大(茨城県代表)と対戦し、2-1で勝利した。3回戦では水戸ホーリーホックと対戦する。

 天皇杯は2回戦からJ1、J2クラブが登場。王者・浦和は、6月30日のJ1第17節・大分戦(0-2)からDF鈴木大輔とMF柴戸海、FWアンドリュー・ナバウトを除く8人を変更。GK福島春樹やMF山田直輝、この日24歳バースデーのFW汰木康也らがスターティングメンバーに名を連ねた。

 5月26日に行われた1回戦で北海道教育大学岩見沢校を0-2で下した流経大は、ユニバーシアード日本代表に招集されたGKオビ・パウエル・オビンナ(4年=JFAアカデミー)とDF本村武揚(4年=流通経済大柏高)が不在。関東大学サッカーリーグ戦で4得点を挙げているMF山口大輝(4年=西武台高)、浦和ユース出身のDF伊藤敦樹(3年)らが先発した。

 試合は早々に動いた。右CKを獲得した浦和は前半2分、キッカーの山田が右足でアウトスイングのクロスを供給。中央でフリーとなっていた鈴木が力強いヘッドで合わせ、GK薄井覇斗(2年=流通経済大柏高)の頭上に突き刺した。

 しかし、積極的にゴールに迫る流経大がすぐさま同点に追いつく。前半19分、左サイドでFW村越健太(4年=仙台ユース)が中央へ仕掛け、こぼれ球をMF菊地泰智(2年=流通経済大柏高)が回収。PA左の深い位置に進入し、思い切りよく左足を振り抜くと、ポストとGKの間を抜けてゴールネットを揺らした。

 前半は1-1のままタイムアップ。関東大学リーグ1部でここまで1分7敗で最下位と苦戦している流経大が、攻守で積極性をみせてJ1クラブと互角に渡り合う。一方の浦和は苦戦を強いられ、前半終了直後にはサポーターからブーイングが浴びせられた。

 ハーフタイムでナバウトに代えてFW杉本健勇を投入した浦和は後半7分、自陣からDF岩波拓也が前線へロングパスを供給。これに反応した汰木が抜け出し、GKの位置を確認してPA右から右足ループシュートを放つ。決定的なシーンだったが、シュートはわずかにクロスバー上に外れた。

 直後に流経大にもチャンス。後半9分、MF安居海渡(2年=浦和学院高)のパスをFW満田誠(2年=広島ユース)がヒールで落とし、FW山口大輝(4年=西武台高)が右足で鋭いシュートを放つ。しかし、惜しくもゴール右に外れ、逆転とはならなかった。

 大学生相手に勝ち越しゴールを奪えない浦和。後半13分、左サイドのクロスから山田が頭でつなぎ、PA内の杉本が右足ダイレクトで狙うがわずかに枠を外す。それでも29分、左サイドから汰木が左足で高精度のクロスを供給すると、途中出場のMFエヴェルトンが打点の高いヘッドで合わせて2-1。待望の追加点を奪った。

 “ダメ押し”を狙う浦和は、左サイドを中心にゴールに襲いかかるが、集中した守りをみせる流経大守備陣を崩すことができず、そのままタイムアップ。前回王者が2-1で辛くも初戦突破を果たした。

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