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「さすがだなと敵ながら思う」…FC東京・長谷川監督も称賛の38歳中村憲剛

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川崎フロンターレMF中村憲剛

[7.14 J1第19節 FC東京0-3川崎F 味スタ]

 敵将も称賛の言葉を贈ったほどのパフォーマンスだった。6試合ぶりにスターティングメンバ―に名を連ねた川崎フロンターレMF中村憲剛は、90分間ピッチに立ち続けて攻守に貢献してチームを3-0の完封勝利へと導いた。

「今日をターニングポイントにしようという話も鬼さん(鬼木達監督)から出ていた。相手が首位チームなので気持ちが入ったし、今日はただの勝ち点3じゃないという話は自分たちもしていた」。並々ならぬ気持ちでFC東京のホームに乗り込んだ川崎Fは、首位チームを圧倒。その中で中村は攻守に存在感を発揮した。

 スタートのポジションこそトップ下だが、前後左右に動き回る巧みなポジショニングでボールを呼び込み、鋭いパスで攻撃にリズムをもたらす。後半9分にはPA内のFW小林悠へのパスでMF齋藤学の得点を呼び込み、同24分には鮮やかなワンタッチで齋藤に決定機をプレゼント。シュートはGK林彰洋に阻まれたものの、こぼれ球の流れからMF阿部浩之のダメ押しゴールが生まれた。

 ゲームメイクするなど攻撃面で魅せるだけでなく、守備でも奮闘。「60分で代わるつもりで前半から飛ばしていた」と笑いながらも、試合終了のホイッスルが吹かれるまで前線から激しくプレッシャーをかけ、相手の攻撃に制限をかけた。自身は第2節鹿島戦以来となる、今季2度目のフル出場を果たし、チームは首位チームから3-0の快勝を収めた。

「今日は皆、気持ちが入っていたし、今日みたいな試合は技術や戦術もあるけど、戦う部分、走る部分というところがフォーカスされると思う。そういう戦いだった」

 勝利への執念を見せ、ハイパフォーマンスを披露した38歳をFC東京の長谷川健太監督も称賛する。「憲剛がうまくゲームをコントロールして、最後まで良いようにやられてしまった。そういうクオリティーの高い選手はさすがだなと敵ながら思う」と――。絶対に負けられない首位チームとの大一番で、中村は自身の存在価値を改めて証明することとなった。

(取材・文 折戸岳彦)
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