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生命線の「左」で仕留めた!決勝点のU-17日本代表MF中野桂太はさらなるレベル向上誓う

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U-17日本代表MF中野桂太(京都U-18)は決勝点を決めた

[7.15 国際ユースin新潟第3節 U-17新潟選抜 0-1 U-17日本代表 デンカS]

 生き残るため、世界で活躍するための武器、「左」で決めた。U-17日本代表は0-0の後半36分、右中間でインターセプトしたMF藤田譲瑠チマ(東京Vユース)からパスを受けたMF中野桂太(京都U-18)が左足一閃。決勝点となるシュートをゴール右下隅に突き刺した。
 
「チマが持ち上がってきて、『自分に出してくれたら入るな』というイメージがあって、『出してくれ』って呼んだら、ファーストタッチで良いところに置けて、自分の得意な角度だったので思い切って振りました」と中野。優勝した昨年のAFC U-16選手権は先発、交代出場で全6試合に出場したレフティーがチームを勝利へ導いた。

 特別なスピードがある訳でも、サイズがある訳でもない。左足を活かしたボールキープ、ラストパス、シュートで世代トップクラスのプレーヤーとして名を上げてきた。今大会もその左足から決定的なラストパスを配球し、シュートを連発。だが、森山佳郎監督は世界で戦うために、1本のFKを決めるような精度、決定率向上を求める。

 中野は「これまでだったら今までのボールで行けたんですけれども、今は本当に良いボールじゃないと入らなくなっているので、チームに帰ってレベルを上げたいです」。10月のU-17ワールドカップメンバー入りを勝ち取り、世界で日本の勝利により貢献するために「生命線の左足」を磨く考えだ。

 後半から出場したこの日はより「左」を見せるために、右足シュートもあることを見せていた。「アップの時に(森山監督から)呼ばれて、『(世界大会では)左だけじゃ1戦目は行けるかもしれないけれども、2戦目は読まれるから右足も見せておけ』と言われて、ドリブルしながら『ここ右足見せておこう』と思って」右足シュート。これは決められなかったが、結果的に「右」を見せていたことが、左足での決勝点にも繋がった。精度を極めることはもちろん、左足をより活かすための術も考えながらワールドカップまでの3か月半を過ごす。

(取材・文 吉田太郎)

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