スポーツニッポンは6日、日本代表DF田中マルクス闘莉王(26=浦和)にオランダの名門・フェイエノールトが興味を示していることが分かった、と報じている。同クラブのファンマルバイク監督が、日本代表の出場する三大陸トーナメント視察を計画していることが判明。圧倒的な守備力に得点能力も備えた大型DFの動きを指揮官が直々にチェックすることになる模様だ。

　フェイエノールトは05年まで4年間、MF小野伸二(27=現浦和)が所属したこともあって、日本選手への評価が高く、しかも当時指揮していたファンマルバイク監督が今季から復帰。チームも開幕前にオランダ代表のDFデクレア、DFファンブロンクホルスト、FWマカーイらを続々と補強したこともあり、7位に沈んだ昨季がウソのように今季は首位を快走している。さらなる戦力アップを目指す中で、闘莉王に白羽の矢を立てたようだ。

　昨季リーグMVPに輝く活躍で浦和をJリーグ優勝に導いた闘莉王にとっても、欧州挑戦は大きな夢。4億円規模の高額な移籍金がネックとなるが、トーナメントでの評価次第で移籍交渉が動きだすことは十分に考えられる、と同紙は伝えている。

(文　吉田太郎)