まだシーズンも始まっていないのに……。インターナショナル・チャンピオンズ・カップのアトレティコ・レアル戦で3-7の大敗を喫したことにより、レアル・マドリーが早くもクライシスに突入している。

　たとえプレシーズンマッチであるとしても、アトレティコとのダービーに大差で負けることは許されなかった。スペインメディアはレアルがダービーで歴史的大敗を喫したと大々的に報じ、また同クラブのファンは不満を噴出させている。スペイン『マルカ』はこのダービー後にアンケートを実施し、レアルの周囲に生まれた悲観的ムードを丸裸にした。

『マルカ』は電子版のアンケートで、レアルに関するいくつかの質問を実施。約20万人が、それらの質問に投票している。まず、今回のダービーでの「大失敗の責任は誰にある?」との質問については、選手たちが33%、ジネディーヌ・ジダン監督が34%、チームづくりが33%と意見が分かれた。そして「ジダン監督はレアルの新プロジェクトにおいて理想的な指揮官と言えるか?」との問いには、64%がノーと返答。ジダン監督への不信感が増していることが浮き彫りになっている。

　その一方で「レアル・マドリーが今夏に良い補強を行ったか?」との問いはノーが80%を占め、補強政策への不満も明らかに。また「もし自分がジダン監督であったら、何を変化させるか?」との質問については、「新たな選手たちに出番を与える」が49%、「もっと補強するように頼む」が30%、「プレーシステムを変える」が13%、「平静と自信を保つ」が8%の得票率となっている。

　レアルの多数のファンは、今夏の補強が不十分と考えている模様。レアルは今夏、マンチェスター・ユナイテッドMFポール・ポグバの獲得も狙っているが、「ポグバ獲得は必要か?」との問いには60%がイエスと返答し、だが「ポグバの獲得だけでレアルの問題は解消されるか?」との質問では92%と大多数がノーを突きつけた。ちなみに「ネイマールの獲得は必要か?」はノーが60%、アトレティコ・マドリー移籍の噂がある「ハメス・ロドリゲスはレアルに残るべきか」はイエスが71%という結果となっている。

　そして「エデン・アザールを抜かして、このレアルでレギュラーになるべき新加入選手は?」との問いの選択肢には、日本代表FW久保建英が登場。選択肢の中で最も得票率が多かったのは「誰もいない」の32%となり、FWルカ・ヨビッチが18%、久保が17%、DFフェルラン・メンディが14%、FWロドリゴが12%、DFエデル・ミリトンが7%という結果になった。
　また「若手でもっと出番を得るべきなのは?」との質問では、FWビニシウス・ジュニオールが43%の得票率でトップに立ち、久保が22%、MFブライム・メンデスが21%、ロドリゴが14%で続いている。久保は少なくとも、今夏の獲得選手の中では期待をかけられているようだ。

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