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2年生SBがJ練習参加も経験して飛躍の秋へ、帝京三の俊足DF佐野大樹「全国で注目されるように」

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帝京三高の注目2年生SB佐野大樹

 今秋の選手権予選へ向けて注目のSBだ。山梨の強豪、帝京三高の左SB佐野大樹(2年)は、1年時からAチームの先発を務める俊足DF。昨年、1年生ながらストロングポイントのスピード、ドリブルを県決勝などで発揮していた佐野は、高い目標を持って2年目の夏に取り組んでいる。

「上の代でやっていてもスピードは通用するところがあると思う」と佐野。8月3日から行われていた「第8回 福島復旧・復興祈念ユースサッカー大会」(福島)では、この夏の目標として後半の最後までオーバーラップを繰り返すことのできる走力を身につけることを掲げていた。

 下級生ながらチームの主軸の一人。ただし、相良和弘監督は現状の物足りなさを指摘する。潜在能力の高さを考えると「まだまだできる」。それに対して佐野も「出せるところももっとあると思うので、練習して自信をつけて、どんな相手でもスピードの緩急で抜けるようにしたい」と期待に応えるプレーをする意気込みを口にした。

 今夏にはJ2クラブへの練習参加にもチャレンジ。進路というよりも、成長するための刺激を受けるという意味合いの方が強いようだが、本人は「プロの選手とプレーする中でどこが通用してどこが通用しないか把握して、通用しなかったところはチームに戻ってそこを磨いてプロでも通用するようにしたい」とトップレベルの高い中で通用する力を身に着けたい考えだ。

 長身で右SB、左SBどちらのポジションも遜色なくプレーすることのできる佐野の憧れの存在は、日本代表の左SB長友佑都だ。今年、チームは県新人戦で優勝も、インターハイ予選は県準々決勝で敗退。将来のプロ入りへ向けて「(選手権)予選で勝って全国で注目されるようになっていきたいです」という2年生DFが、夏の経験を力に飛躍を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)

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