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法政大長山監督、中学の先輩遠藤保仁と約20年ぶりに再会

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中学時代の先輩後輩である2人が約20年ぶりに再会した

[8.14 天皇杯3回戦 G大阪0-2法政大 味フィ西]

 法政大の長山一也監督(37)は思わず笑みをこぼした。「監督やってたの?」。高校選手権の開会式で顔を合わせて以来だという約20年ぶりの再会。“憧れの先輩”ガンバ大阪のMF遠藤保仁(39)からかけられた言葉に嬉しさがこみ上げた。

 対戦を楽しみにしていた。2人は鹿児島市立桜島中学出身。遠藤が2学年上の先輩で、一緒にプレーすることこそなかったが、互いに面識はあり続けた。しかし遠藤は地元鹿児島の強豪である鹿児島実高に進学してプロに進んだのに対し、長山監督も高校、大学を経てプロに進んだものの目標としていた同じピッチに立つことなく現役を引退した。

 選手の立場で対戦することは出来なかったが、監督となってその悲願を叶えることになった。試合前は「勝たせてくださいってお願いしようかな」と冗談も話していた長山監督だが、真剣勝負の場で先輩に成長した姿を見せることが出来たことが、何よりもうれしかった。

 イレブンには「自分たちの持っているものを全部出して戦おう」と話していたという。チケット完売の超満員の中で行われた一戦での勝利。普段の大学リーグの試合では味わうことのない“格別感”とともに、「法政の関係者も含めて応援が後押ししてくれた」と感謝の言葉を残して充実の汗をぬぐっていた。

(取材・文 児玉幸洋)
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