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連続無失点の山形、17歳DF半田陸が連続スタメン「もっと勝利に貢献したい」

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右ウイングバックで守備に貢献したモンテディオ山形DF半田陸

[8.18 J1第28節 東京V0-0山形 味スタ]

 J2第22節から第26節まで無得点の試合がなく、成績的にも1勝4敗と沈んでいたモンテディオ山形。直近2試合はいずれもクリーンシートで調子を取り戻しつつあるようにも思われるが、そこで大抜擢されているのが17歳のMF半田陸だ。第27節の新潟戦から右ウイングバックの先発を任され、持ち味の守備で大きく貢献している。

 山形県上山市で生まれ、中学時代から山形の育成組織で過ごしてきた2002年1月1日生まれの17歳。現在はモンテディオ山形ユースのメンバーにも登録され、学年上は高校3年生という肩書きだが、今年3月にクラブと正式契約を締結しており、れっきとした「プロサッカー選手」だ。

 今季は第13節・千葉戦の守備固め起用でJ2デビューを果たし、第19節・長崎戦でも同様の役割で勝利に貢献。その後は山形ユースの選手として夏のクラブユース選手権に参戦し、一時はトップチームの活動を離れていたが、前節の新潟戦でスタメンの座を勝ち取り、さらには先制点をアシストする活躍を見せた。

「前より落ち着いてプレーできるようになった」と自己分析する17歳はそこで指揮官の信頼を勝ち得た様子。敵地で迎えた東京V戦にも同じく先発し、ひたすらボールを握ってくる攻撃陣に対して「失点しないように後ろでケンさん(DF加賀健一)とコミュニケーションを取りながら」(半田)、終始落ち着いた対応を続けていた。

 またチーム全体の攻撃回数は多くなかったが、リスク管理を意識しながらの果敢なチャレンジも見られた。前半のFWジェフェルソン・バイアーノへのロングパスはGKに流れ、後半に迎えた絶好のクロスチャンスは大きくゴールラインに向かったが、「次はちゃんと合わせられるように練習したい」と前を見据えた。

 最後は「湿度が高くてしんどかった」という暑さの影響もあり、「足がつりかけていた」ということで途中交代となったが、それも貴重な経験値。「頑張ればできたけど、もっともっと体力とかそういうところをつけて90分間、カップ戦なら120分間になる機会が多くなるので、そういうところをもっとつけたい」と意気込みを示した。

 この日は東京Vにも17歳のDF山本理仁が出場しており、マッチアップこそなかったが刺激を受けた様子。「17歳、18歳で理仁とか光毅(FW斉藤光毅、横浜FC)とかいろいろな選手が試合に出て活躍しているので、自分ももっともっと試合に出てチームの勝利に貢献したい」。U-17日本代表の中心も担うDFは、このままプロの世界で飛躍を遂げる。

(取材・文 竹内達也)
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