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フットサルクラブが茨城国体「ウイイレ」東京代表に! フウガドールすみだのU-18チームが「少年の部」で快進撃

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「少年の部」の東京都代表となったフウガドールすみだファルコンズアルファ(左から伊藤諄哉、飯田力揮、金澤広陽)

 第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」(茨城国体)の文化プログラムとして行われる「全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019 IBARAKI」の「ウイニングイレブン」(ウイイレ)部門に出場する「少年の部」(高校生)の東京都代表は「フウガドールすみだファルコンズアルファ」に決定した。本大会は10月5、6日に開催される。

 「少年の部」の代表決定戦には「フウガドールすみだファルコンズアルファ」、「フウガドールすみだファルコンズベータ」、「僕らのルネサンス」が出場。3チームの総当たり戦を行い、勝ち抜いた2チームが決勝で国体出場権を争う。

「フウガドールすみだファルコンズアルファ」は「僕らのルネサンス」に2-0で、「フウガドールすみだファルコンズベータ」に3-0で勝利して決勝へ。また、「フウガドールすみだファルコンズベータ」が「僕らのルネサンス」に1-0で勝利し、決勝の残り1枠に入り込んだ。

 決勝に進んだ「アルファ」と「ベータ」は墨田区を本拠地とするフットサルクラブ・フウガドールすみだのU-18チーム・ファルコンズの選手たち。予選で快勝した「アルファ」は決勝戦でも「ベータ」を攻め立てる。前半終了時点では「アルファ」が枠内シュート2本に対し、「ベータ」はシュート0本に終わっていた。すると後半33分、「アルファ」に待望の先制点が入る。

 「アルファ」の金澤広陽が操るルイス・スアレスが、PA右外の伊藤諄哉が操るウスマン・デンベレにパス。伊藤は鮮やかなステップで相手DF2人をかわすも、PA右でボールをこぼしてしまう。しかし飯田力揮が操るアルトゥール・ビダルが絶妙なタイミングで詰め、ゴールに叩き込む。フットサルで切磋琢磨してきた3人ならではの阿吽の呼吸から、待望の得点が生まれた。

 試合はそのまま終了し、1-0で「フウガドールすみだファルコンズアルファ」が東京代表に決定。会場にはフウガドールすみだの強化育成部長である原陽司氏も来場しており、「びっくりしています」と目を細めていた。

 原氏によると、今回の参加は主管の東京都サッカー協会から打診があり、選手たちは「やってみたい」と快諾。2週間という短い間で、フットサルの練習前にウイイレの練習を行って実力をつけていった。そして獲得した茨城国体の出場権。原氏は笑顔を見せながら、本大会に向けて「できるだけ勝って、東京代表として恥ずかしくないようにやっていきたいです」と語った。

 一方、期せずして東京代表になった「フウガドールすみだファルコンズアルファ」。金澤広陽、伊藤諄哉、飯田力揮の3人はそれぞれ「嬉しいです」と笑みをこぼした。3人のうち、ウイイレの経験者は金澤のみ。その金澤も「ウイイレ2018」までしかプレーしていなかったという。

 しかし2週間の特訓を経ると、大会では打って変わって快進撃。ともにプレーしている団結力からの守備は堅く、総当たり戦から決勝までの3試合すべてで完封を達成した。なにより3人ともにプレー中は笑顔を絶やさない。金澤は「練習から楽しくできていたので、楽しい流れで全国大会に挑めば、自分たちらしく優勝につなげられるのかなと思います」と本大会への意気込みもリラックスした表情で語っていた。

(取材・文 石川祐介)
●茨城国体 全国都道府県対抗eスポーツ選手権2019ウイイレ部門

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