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[関西U-16~Groeien~]興國が東海大仰星との直接対決で逆転勝ち!全国出場権勝ち取る!

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[8.23 関西U-16~Groeien~G1第9節 興國高 2-1 東海大大阪仰星高 伊勢フットボールヴィレッジ]

「関西U-16~Groeien~2019」は23日に最終節を行い、G1リーグの2位・興國高対3位・東海大大阪仰星高(大阪)戦は2-1で興國が逆転勝ち。2位をキープした興國は12月に開催される全国ルーキーリーグ交流大会進出を決めた。

 前日の阪南大高戦で競り負けて首位から2位に後退した興國。もしも、東海大仰星に敗れれば、全国出場権も譲ることになったが、逆転勝ちで2位に踏みとどまり、全国切符を得た。

 前半、昇格1年目で全国出場を狙う東海大仰星が前からの攻守で押し込む。12分にはCKの流れから左SB山下琉之輔が上げた右クロスをCB西田京介が頭で合わせたほか、大会優秀選手に選出されたCB藤嶋凌久の正確なフィードやロングスローなどを交えて興國ゴールを目指した。

 一方、大会優秀選手のGK峯信行中心に相手の攻撃を跳ね返した興國は、FW荒川永遠のカットインシュートや1ボランチの位置で存在感を放つMF武本射雅のミドルシュートなどで攻め返す。左SB山本蒼太のセンスの高いキックや攻め上がりも加えて相手ゴールを脅かした。

 試合は後半7分、東海大仰星がFW沖秀大のボレーシュートで先制した。だが、興國は山本の左足シュートなどで反撃。東海大仰星も藤嶋が「個人個人の責任感や失点したくないという気持ちが強いみんななので、身体を張れるんだと思います」と説明するように、ゴールを守ることへの執着心を示し、身体を張ったシュートブロックなどで相手の前に立ちはだかる。

 それでも19分、興國は右サイドからの折り返しを交代出場のMF岩丸流星が右足で決めて同点。そして29分には、同じく交代出場のFW永長鷹虎が勝ち越しゴールを奪って逆転した。武本は「(先制されたが)焦らずに自分たちのサッカーをしようと思いました」と振り返り、GK峯は「後半先制されたんですけれども全員の気持ちが諦めていなかったから逆転できたと思います」と逆転出来た要因について説明する。

 前日の敗戦を引きずることなく、切り替えて戦った興國が2-1で勝利。全国進出を決めた。指揮を執った中山昇コーチは「(関西U-16~Groeien~を通して)ちょっとずつこのフットボールを理解していった。だんだん波がなくなっていった」と90分間ゲームのリーグ戦を通して選手たちが成長したことを認める。

 高い技術やサッカー感を求められる興國だが、それらの部分や戦う姿勢、プレーの安定感が変化。関西地区を代表する強豪校によるリーグ戦において、プレーヤーとして着実に成長を遂げた興國が、全国トップクラスのチーム内競争の中でまた進化を果たして、冬の全国大会で日本一を勝ち取る。

(文 吉田太郎)
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