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“切り札”デル・ピエロ不発、最下位岐阜がなす術なく完敗…首位柏は11連勝で独走態勢を盤石に

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スーパーミドルを決めた柏MFクリスティアーノ

[8.25 J2第29節 岐阜0-4柏 長良川]

 J2第29節が25日に行われ、首位柏レイソルは敵地で最下位FC岐阜と対戦し、4-0で勝利した。前半7分にMFクリスティアーノ、同28分にDF鎌田次郎、同34分と後半14分にFWオルンガがそれぞれ得点をマーク。怒涛のゴールラッシュで11連勝を飾り、独走態勢を盤石にした。

 今節の岐阜は『岐阜全緑宣言』と銘打ち、元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ氏を2年連続で長良川に招待。親日家の同氏は漫画『キャプテン翼』の大ファンで、岐阜が漫画の主人公・大空翼のロゴがデザインされたクラブのユニフォームを送った縁で昨年から交流がある。今回もサッカー教室、トークショー、“デル・ピエロゾーン”からマスコット『ギッフィー』とのFK対決、キックインセレモニーなど、さまざまなイベントが実施された。

 デル・ピエロ氏がスタンドで見守った一戦は、ド派手なゴールで幕を開ける。前半7分、右サイドでボールを持ったクリスティアーノが迷わず右足を強振。目の覚めるようなシュートがゴール左に突き刺さる。クリスティアーノは前節の出場停止の鬱憤を晴らす今季10得点目となった。

 前半28分にはクリスティアーノの変化をつけた左CKから、フリーのMFヒシャルジソンが右足で低弾道のミドルシュート。PA内中央の鎌田に当たってコースが変わり、GKビクトルの逆を取る形でゴール右に転がり込んだ。

 柏の猛攻は止まらない。前半34分、クリスティアーノがPA内右からクロスを供給。ファーのオルンガが高い打点からヘディングシュートを叩き込み、3戦連発弾を奪った。

 3-0で折り返した柏は後半の立ち上がりにアクシデント。MF塚川孝輝との接触で左肩から転倒したDF川口尚紀がプレー続行不可能となり、同8分にMF田中陸が投入された。

 ホームの岐阜は徐々にボールを持つ時間が増える。すると後半12分、FWジュニオール・バホスのワンタッチのヒールパスからPA内右に抜け出したFW川西翔太が折り返し、ファーのMF馬場賢治が反応。川西がDFやGKを引きつけていたため、馬場は無人のゴールに押し込むだけだったが、クロスバーの上に外してしまった。

 負の連鎖は続く。後半14分、岐阜の自陣左サイドのリスタートからDF北谷史孝が中央へパスを出すと、オルンガへのプレゼントとなってしまう。PA内に持ち込んだオルンガは左足で難なくゴール左へ決め、今季の得点数を14に伸ばした。

 岐阜は反撃も実らず、0-4で敗戦。デル・ピエロ氏が来場した昨年9月23日の第34節・東京V戦では1-1のドローで連敗を10で止めていた。だが、今回は不振脱却へのキッカケとはできず、絶好調の柏を相手になす術なく完敗。イタリアのレジェンドの前で3連敗を喫した。

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