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土壇場PK弾の湘南MF梅崎司、「俺は知ってるよ!」“槙野の声”にも迷わず右へ

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PKを右に沈めた湘南ベルマーレMF梅崎司

[9.1 J1第25節 湘南1-1浦和 BMWス]

 緊迫感あふれる試合終了間際のペナルティキック。しかし、湘南ベルマーレMF梅崎司が感じていたのは懐かしさだったという。0-1で迎えた後半45分、元同僚の動揺を誘う声も楽しみつつ、高校時代からの旧友を相手に「僕の信じたキック」をゴール右へ。この一発で窮地を脱したチームは、土壇場で勝ち点1をもぎ取った。

 後半40分過ぎ、ペナルティエリア内でファウルを得た梅崎を迎えたのは、元チームメートのDF槙野智章だった。「梅ちゃんは左に蹴るよ!って連呼していましたね。俺は知ってるよ!って。浦和時代の日常です(笑)」(梅崎)。湘南サポーターからは槙野に大ブーイングが向けられる中、背番号7の心は平静だった。

「練習していました。昨日の練習でもそっち(右)に蹴っていたし、僕が数本、PKで蹴ってきたのは全部左だったし、それも頭の中にあったので、蹴る方向は決めていた」。ゴールを守るのはGK西川周作。大分U-18に始まり、浦和でも再会した旧友が左に飛ぶのを尻目に、裏を突いたシュートをゴール右に落ち着いて流し込んだ。

「自分の中で決めていたし、ああいう会話は慣れているので。懐かしい日常が戻ってきたなと。逆に周作は『楽しもう!』って声をかけてくれて、アイツらしいなと。僕はもう、僕の信じたキックを自信を持って蹴って、それが入って良かったです」。

 今季2得点目はチームの窮地を救う同点ゴール。クラブが指揮官の指導自粛に揺れる中、しぶとく2試合連続でドローに持ち込んだ。殊勲の32歳は「負けで終わるのか、追いついて勝ち点1で終わるのかは全然違う。ただ、チャンスは作れたので勝ち切る力をつけてチームを助けていかないといけない」と前を見据えた。

(取材・文 竹内達也)
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