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危機感を抱くU-22代表MF菅大輝、誕生日が2日違いの「超えなければいけない」存在

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U-22日本代表MF菅大輝(札幌)

 誕生日は2日違い。U-22日本代表MF菅大輝(札幌。98年9月10日生まれ)は、代表で同じポジションを争うことが多いMF杉岡大暉(湘南。98年9月8日生まれ)を「超えなければいけない」存在だと感じている。

 6月にはコパ・アメリカに参戦するA代表に初選出された菅だったが、出場機会をつかむことはできなかった。任されたポジションは「やったことがなかった」というSB。難しさはあっただろうが、ピッチに立つ機会をつかめなければ「悔しい」と思うのは当然だろう。

 そして、コパ・アメリカで自身が出場すべきポジションでプレーしていたのは、U-22日本代表のチームメイトでもある杉岡だった。3試合フル出場を果たした杉岡と比較し、「攻撃の部分では競っている部分はあるかもしれないけど、守備の部分では杉ちゃん(杉岡)の方が全然上」だと感じている。

 U-22日本代表に戻れば、3-4-2-1の左アウトサイドのポジションを杉岡と争うこととなり、「刺激を受けている。自分ももっとやっていかないといけないし、超えなければいけないと思っている」と意識する存在だ。

 森保一監督就任後の東京五輪世代の代表には、初陣となった昨年12月のM-150杯、18年3月のパラグアイ遠征、5月のトゥーロン国際大会、11月のドバイカップ、そして今回が5度目の招集となった。A代表として出場したコパ・アメリカを含め、「今まで、本当に悪い方での印象しか残せていない」と代表では決して納得のいく結果を残してこれなかったと感じており、「代表に選ばれていても危機感がかなり出てきた」と表情を引き締める。

 だからこそ、「今度こそ」という思いは強い。9日に行われるU-22アメリカ代表戦でピッチに立つ機会を与えられれば、守備をしっかりとこなしつつ、「攻撃に入ったときのスプリントやクロスを上げる本数を増やし、結果を残してしっかりアピールしたい」と自らの存在価値を証明しようしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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