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改めて感じた“ホームの力”…浦和DF岩波拓也「スタジアムが一体になった」

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準決勝進出を決めてガッツポーズのDF岩波拓也(左)

[9.17 ACL準々決勝第2戦 浦和1-1上海上港 埼玉]

 終盤は押し込まれる展開となり、苦しい時間帯が続いた。しかし、ピッチ上で戦う選手たちを奮い立たせる声が、試合終了のホイッスルが鳴るまで届けられた。浦和レッズDF岩波拓也は「ホームの力」を改めて感じたようだ。

 前半39分にFW興梠慎三の得点で先制した浦和。その後も好機を生み出しながらも追加点を奪えずにいると、後半15分に失点して同点に追い付かれてしまう。1-1のまま試合を終えれば、アウェーゴールの差で浦和が準決勝へと駒を進めるため、勝ち越しを狙う上海上港が圧力を強めてくる。

 浦和はしのいだ。後半38分にMF関根貴大に代わってMF阿部勇樹が投入されると、「試合前から用意されていたプランだったので、阿部さんが入って全員の意思統一がよりされた」と逃げ切りを図る。ピッチ上の選手たちは戦った。そして同じようにスタンドの“12番目の戦士”たちがともに戦ってくれていることを、岩波は改めて感じたという。

「ホームの後押しを感じた。あれだけの声援を受けていて、スタジアムが一体になったホームの力というのをすごく感じられた。最後は長く感じたけど、全員で我慢しようと意思統一もされていたので、良いパフォーマンスを見せられたと思う」

 1-1のまま試合終了のホイッスルを聞いたチームは準々決勝突破を決め、岩波は安堵の表情を浮かべる。準決勝進出というミッションをこなしつつも、「勝ち切らないといけない試合だった」と約1か月ぶりの公式戦白星をファン・サポーターに届けられなかったことに悔しさも滲ませると、「しっかり反省して次に進みたい」と視線を前へと向けた。

(取材・文 折戸岳彦)
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