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[MOM2976]市立船橋GK金子麗音(3年)_チームの白星、先発奪回へ執念のPKセーブ!

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後半13分、PKを止めた市立船橋高GK金子麗音がガッツポーズ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.23 プレミアリーグEAST第14節 市立船橋高 3-0 尚志高 グラスポ]
 
 復活した守護神のビッグセーブ。これが市立船橋高に白星をもたらした。市立船橋は先制点を奪った直後の後半13分、PKを献上。だが、「蹴る前から『止める』と思っていて止められる気しかなかった」というGK金子麗音(3年)が、中央へのシュートを残った足でストップする。

 身体は右に流れていたが、執念のセーブ。波多秀吾監督は「(きょうの勝因は)あれが一番でした」と頷き、金子は「決められていたら尚志に流れが行っていたと思う。でも、ここで自分が止めれば流れを持って来れると思った。嬉しいです」と素直に喜んでいた。

 ハイボールを得意とする金子は、前期途中から名門のゴールを守ってきたが、8月の夏合宿中に負傷。プレミアリーグ再開後の3試合は、2年生GK細江彦太にポジションを明け渡していた。

 だが、前節4失点したこともあって、復帰後から取り返すために必死にトレーニングしてきた金子がチャンスを獲得。この日の尚志高戦はチームにとって連敗の悪い流れを止めるため、自身にとっても守護神の座に定着するための大一番だったが、金子は見事に完封勝利をしてのけた。

「取り返す気持ちでやってきて、きょうがその結果か分からないですけれども、出たので良かったです。自分はGKというポジションで後ろから見てチームをまとめるのが大事。練習から本気で取り組んでいく」と金子。頑張りの成果を実感した守護神は、これからも継続し、チームをより盛り立てられるような存在になる。

(取材・文 吉田太郎)
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