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岩渕!籾木!長谷川!小林!東京五輪へ再始動のなでしこジャパンがカナダに大勝

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先制点を奪った岩渕真奈

[10.6 国際親善試合 日本女子4-0カナダ女子 アイスタ]

 なでしこジャパン大勝!日本女子代表(なでしこジャパン)が国際親善試合でカナダ女子代表に4-0で勝利した。

 W杯16強敗退から約3か月。なでしこジャパンが東京オリンピックに向けた再始動となる一戦は、FIFAランキングで3つ上の順位にいるカナダを迎えての試合になった。

 スタメンは現状のベストメンバーとなった。システムは4-4-2。GK山下杏也加、DFラインは右から清水梨紗熊谷紗希南萌華宮川麻都。ダブルボランチは杉田妃和三浦成美が形成。右MFに中島依美、左MFに長谷川唯が入り、2トップは岩渕真奈菅澤優衣香が組んだ。

 先制点は早い時間に決まった。前半6分、なでしこはカウンターから右サイドを中島が持ち上がると、アーリークロスを送る。これに走り込んだ岩渕が右足に当てて流し込み、なでしこが幸先よく先制に成功した。

 先制後もなでしこは落ち着いた試合運びをみせる。特にDFの背後を狙う動きを続けるカナダにDFラインがしっかりと対応。オフサイドトラップを何度もかけて、相手にチャンスを作らせない。

 しかし前半終了間際になでしこにアクシデントが襲う。中盤で献身的な守備をみせていた三浦が相手シュートを防ぎに行った際に膝を負傷。×サインが出されて担架でピッチ外に出される。MF籾木結花との交代を余儀なくされた。中島がボランチに下がり、籾木は右MFに入った。

 後半に入るとカナダがメンバー、そしてシステムを変更して同点弾を奪いに来る。しかし11分の細かいパス交換からクリスティーヌ・シンクレアに打たれたシュートを山下がキャッチするなど、得点につながるようなプレーはほとんどさせない。

 すると後半20分から日本のゴールショーが始まる。エリア内に入った長谷川のシュートはGKに防がれたが、こぼれ球を右サイドから走り込んだ籾木が右足で豪快に蹴り込み、追加点を奪う。同27分には相手のミスから岩渕がエリア内に入り、GKを引き付けて横パス。フリーの長谷川が流し込んで、あっという間にリードを3点に広げた。

 後半34分からなでしこは代表復帰を果たした田中美南、代表デビューの高橋はなを同時に投入。同39分にはGKと交錯して負傷退場した長谷川に代わって小林里歌子を投入して試合を終わらせに行く。そして後半アディショナルタイム2分にはその小林にもゴールが生まれ、なでしこがカナダに4-0で大勝した。

(取材・文 児玉幸洋)

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