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2年連続国体出場の広島県FW菅野主将「来年は優勝してもらえるように」

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広島県FW菅野翔斗主将(広島ユース)は後輩たちに日本一を期待した。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[10.3 国体少年男子決勝 静岡県 1-0 広島県 カシマ]

 広島県は開始直後の前半5分、WB田部健斗(広島皆実高、1年)が左サイドからラストパス。これをFW菅野翔斗主将(広島ユース、2年)がかかとでゴールへ流し込もうとする。GKの意表を突くシュートだったが、菅野は「入ったと思ったけれどGKが触りました」。静岡県GK大畑神唯(JFAアカデミー福島U-18、1年)が指先で触ったボールはゴールライン手前にこぼれ、押し込むことができなかった。

 菅野はDFラインの背後へ抜け出すなどチャンスに絡み、後半16分には右CKから決定的なヘディングシュート。ファーサイドで合わせた一撃はゴールを捉えたが、再びGK大畑に阻まれて得点することができなかった。

 03年早生まれの菅野は2年連続の国体出場。硬さもあって力を出しきれずに初戦敗退した昨年の経験から、今年はチームメートを緊張させないような声がけをし、良いムードで大会に入った。

 そして、主将として「一つの目標に向かって共通意識を持って向かっていくこと」を意識しながらチームを牽引。自身も全力で最後までやり切る「広島スタイル」を表現して準優勝に貢献した。

 菅野は広島県の後輩たちへ向けて「(最近3年間で2度準優勝と)悔しい思いをしているので広島は。来年は優勝してもらえるようにしたい。最後、決め切る力をつけて、相手にペースが渡っても、しっかり守り切る力をつけてもらいたい」とメッセージ。自身もこの日決めきれなかったことを反省し、決定力向上を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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