FC町田ゼルビアは18日、クラブオーナーを務める株式会社サイバーエージェントの代表取締役社長・藤田晋氏のコメントを掲載し、『FC町田ゼルビア』からの名称変更を行わないことを発表した。藤田氏は11日のサポーターミーティングで、クラブ名を『FC町田トウキョウ』に変更することを発表していた。

　藤田氏は11日のサポーターミーティングで、クラブ名を『FC町田トウキョウ』に変更することを発表。出席したサポーターからの理解を得ることができず、藤田氏は一旦保留とし、ツイッター上でもサポーターやサッカーファンから賛否の声が挙がっていた。

　藤田氏は18日にクラブ公式サイトを通じ、「オーナーからのメッセージ」としてコメントを発表。名称変更について「参加された皆さまから反対の声が相次いだこと、我々のそこに到るまでの段取りが悪かったことで、その場では『保留』という判断にしましたが、来シーズン(2020年シーズン)に関しては、リーグとも協議し、熟慮した結果、名称、ロゴなど現行のままで継続とさせて頂きます」と現行の『FC町田ゼルビア』で継続させる旨を伝えた。

　今後についても「ちょうど2020年は新しいクラブハウスを建設中の時期でもあるので、この間に時間をかけて多くのサポーターの皆さまと意見交換をし、2021年シーズンより皆で一丸となって気持ちよく新たなスタートを切りたいと願っています」とサポーターとの二人三脚を強調した。

　サポーターミーティングでの反対意見は藤田氏にも響いていた。「今回、反対意見をくれたサポーターの皆さまの想いは充分に伝わりました」とその胸中を明かし、「ゼルビアを無くす名称変更に強い反発があったことが世の中に知れ渡ったことは、クラブに新たな歴史を刻んだと思います」と述べる。「好感度の面からリブランディングに『FC町田トウキョウ』を使うのは難しくなりましたが、一方で知名度、注目度は上がりました。これをサポーターの皆さんと共にポジティブに持っていけるような着地をなんとか目指したいと考えています」と今回の問題を前向きに捉えているようだ。

「J1で戦えるチームを目指すにあたり、これからも大きな投資を決めなければならない私の立場の難しさは変わらないのですが、現段階では、『町田』を軸にチーム名に『東京』を入れ『ゼルビア』を残すことで良い着地が目指せるのではと考えています」

「これに関しても様々な意見はあると思いますが、『雨降って地固まる』で、ゼルビアを応援する同志と強く団結したクラブを目指したいです」

---

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!