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ブルガリア指揮官バラコフが辞任、理由は人種差別騒動ではなく…

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クラシミール・バラコフ監督が辞任

 ブルガリア代表のクラシミール・バラコフ監督が辞任した。

 14日に行われたEURO2020予選のブルガリアサポーターによる人種差別行為に大きな注目を集めたイングランド代表戦で、バラコフ監督率いるチームはホームで0-6の大敗。そして、グループリーグ最下位とEURO本戦への道を絶たれていた。

 この成績を受け、バラコフ監督と18日に会談したブルガリアサッカー連盟は指揮官の辞任を受理。同連盟からの声明では「ブルガリアのパフォーマンスは満足できるものではなく、これがクラシミール・バラコフが辞める理由になった」と成績不振が退任の理由であることを強調している。

 バラコフ監督は試合前、ガレス・サウスゲート監督が人種差別の標的にされることを危惧したコメントを残した際に「イングランドのさまざまなカテゴリーで蔓延る人種差別に関する大きな問題はブルガリアにはない」と反論。さらに、14日の試合後には、サポーターの人種差別行為によって2度中断したものの「人種差別的なチャントを耳にしなかった」と発言し、物議を醸しだしていた(後にイングランドの選手に謝罪)。

 また、『BBC』が報じたところによると、理由ははっきりしていないが、ブルガリア政府から退任を迫られたボリスラフ・ミハイロフ会長を含む、ブルガリアサッカー連盟の全幹部が辞任することになったようだ。

 なお、ブルガリア対イングランドで起きた人種差別騒動を巡り、欧州サッカー連盟(UEFA)は処分を科すことを発表。さらに、警察当局はこれまでに人種差別を行ったとして16人のサポーターを特定し、12人を逮捕している。

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