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東京3冠、全国制覇へ。國學院久我山は選手権予選も初戦でエースFW山本航生がゴール:東京A

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東京3冠を狙う國學院久我山高はFW山本航生が決勝ゴール

[10.19 選手権東京都Aブロック予選2回戦 國學院久我山高 1-0 早稲田実高 駒沢2]

「ああいうゴールは新チームが始まって以来獲り続けてきたゴールですし、反応して点を獲るというのは自分の持ち味の一つだと思うので、今日はそこが良かったです」。東京3冠を狙う國學院久我山高は関東予選、インターハイ予選同様に初戦でFW山本航生(3年)が決めた。

 國學院久我山はボールを支配し、多彩な仕掛けを見せる一方、早稲田実高の好守の前になかなか1点を奪うことができていなかった。それでもエースストライカーがさすがの得点感覚を発揮する。

 0-0の後半13分、FW戸坂隼人(3年)のシュートのこぼれ球に反応した山本が左足で押し込み、決勝点。山本は「こうやって選手権の初戦でまた点を獲れたのは自分でもホッとして自信にもなりましたし、ここから勢いをつけるためにも良かったと思います」とはにかんだ。

 山本は今年、いずれも優勝した関東大会予選、関東大会、インターハイ予選の全試合でゴール。山本の持つ抜群の得点感覚に加え、味方のお膳立てがあっての得点量産だったが、シーズン半ばに入り、東京都リーグ1部の対戦チームも対応してこれまで通りに連発できなくなってきていた。

 ただし、チームは攻撃のバリエーションを増やし、警戒する相手をさらに上回るようになってきている。その中で山本はターンからのシュートやショートカウンターからのフィニッシュでゴールに迫り、最後は泥臭く1得点。本人にとっても自信となるゴールで、目標の東京3冠、全国制覇へのスタートを切った。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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