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タレントぞろいのシャドーとの共演は「ワクワク」も…上田綺世「突っ立っていればいいわけではない」

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U-22日本代表FW上田綺世(鹿島)

 自分が動き出せばパスが出てくる。そんな、信頼感もある。U-22日本代表の1トップのポジションを争うU-22日本代表FW上田綺世(鹿島)は、2列目に並ぶタレントの能力を引き出すためにも、自身のストロングを出す必要があると考えている。

 合宿初日から6日が経ち、練習試合(35分×2本)もこなした。合流するタイミングも違い、コンディションにもバラつきがある。初めて顔を合わせる選手もいるが、「期間の短さや個々のパフォーマンス、コンビネーションだとかは点を取れなかった言い訳にはできない」と語ると、「パッと集められた中で自分の色を出し、どれだけ一回のチャンスを作り出せるかを求められている」と与えられた環境の中で、自身の持ち味を発揮しようとしている。

 最前線に入る上田が輝くためには、特に2列目に並ぶシャドーとの好連係は不可欠。今回の2列目にはMF三好康児(アントワープ)、MF堂安律(PSV)、MF食野亮太郎(ハーツ)、MF久保建英(マジョルカ)とタイプの異なるタレントが顔を並べる。2列目の選手に生かされるだけでなく、彼らを生かすことでチームに大きなプラスをもたらすことができる。

「シャドーの選手が前を向けたときは僕のチャンスでもあると思うので、彼らが前を向きやすいポジショニングだったり、ポストプレーをするというのが大事になる。ワクワクしながらプレーできるけど、僕が突っ立っていればいいわけではない。彼らがよりやすいように、スペースを与える動きをして、僕も自分のストロングを出していきたい」

 北中米遠征では招集されて2試合無得点だった。未招集だったブラジル遠征でチームは3-2の勝利を収めたがFWの得点はなく、今合宿中に行われた広島との練習試合(35分×2本)も、チームはノーゴールだった。FWに得点が生まれていない現況。「勝つことがまずは大事。得点がすべてではないというのは頭の端っこに置いている」と語りつつ、「もちろん勝つためには点を取りたいし、自分の得点にはこだわりたい」と貪欲にゴールを狙っていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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