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自他に厳しい基準求める柴崎岳「彼ら自身が力を発揮しないと…」

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日本代表MF柴崎岳(デポルティボ)

 キリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦(19日・パナスタ)に臨む日本代表メンバーでは、初招集4人を含む9選手がW杯予選から入れ替わった。DF吉田麻也(サウサンプトン)不在のためキャプテンを担うとみられるMF柴崎岳(デポルティボ)は、新戦力の現状を「彼らにとっては連係ありきではない」と表現した。

 14日にカタールW杯アジア2次予選・キルギス戦(○2-0)を終えた後、吉田やMF南野拓実(ザルツブルク)ら欧州組9選手は現地ビシュケクでチームを離脱。大阪合宿では国内組の9選手を加え、23人でトレーニングを行ってきた。加わったのは初めてA代表を経験する4選手、久々の復帰を果たした5選手と、いずれも森保ジャパンでの序列が高くない選手たちだ。

 そうした新顔に対し、ベネズエラ戦への帯同を選んだ柴崎はあえて厳しい基準を突きつける。「言葉で伝えられることもあるけど、そういった選手たちが自分で見て、感じて、日本代表選手としての力にしていくのは彼ら自身の問題」。まずは手を差し伸べるのではなく、連係に乏しい中でも能力を発揮することに期待した。

「彼らにとっては連係ありきではない。彼ら自身が力を発揮しないとどうにもならない。一日二日で連係ができあがることもない。誰しもが通る道だけど、試合に出た時にそういったチャンスをモノにできるかは選手個人の問題」。もっともそうして言うからには、代表常連の自らにはさらなる高い基準を設定している。

「どんな相手でも、どんな状況でも自分の力を常に発揮しないといけないと思っている。ホームでもアウェーでも関係なく、ピッチの上で存在感を発揮しないといけないし、存在感を出すためにプレーするわけじゃないけど、自分のプレーに集中できていればおのずとそういうことになる」。

「プレーの安定感も含めて、試合で普通のプレーをするのではなく、常にある程度突出したパフォーマンスをこの代表では見せないといけない。周りの影響もそうだし、立場的にもそう。これから起こり得るいろんな状況に対応するためにも、そうした精神的な準備を積み重ねていく」。

 森保一監督はキルギス戦の先発メンバーを中心に起用することを明言しており、柴崎の先発は濃厚。新顔の台頭にも期待が集まる中、「強度もあって、技術もあって、規律もあって、個人的にすごく良いチームだと感じている」(柴崎)という本気のベネズエラに対し、背番号7がどのようなパフォーマンスを見せられるかにも注目だ。

(取材・文 竹内達也)
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