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チームを引っ張れなかったと悔やむ原口「怖がっているところがあった」

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2試合連続で先発したMF原口元気

[11.19 キリンチャレンジ杯 日本1-4ベネズエラ パナスタ]

 試合の入りからチーム全体が蛇ににらまれたカエルのように気後れし、積極的な一歩を出せなかった。14日のW杯アジア2次予選・キルギス戦(○2-0)に続いて先発した日本代表MF原口元気(ハノーファー)は「経験の少ない選手が多かった中で、(ベネズエラが)自分たちの想像を超えていくような強さやスピードがあり、後手に回るところがあってやられた」と表情を曇らせた。

 先発陣で数少ないロシアW杯経験者としてとりわけ反省が口を突いたのは前半に関してだ。「怖がっているところがあったが、取りに行かないとボールは取れない。だれかが一人下がるとはがされる」と課題を挙げる。

 ハーフタイムの切り替えで後半は修正を見せることができたが、1-4のスコアでは申し開きはできない。原口自身、デュエルの部分で気を吐く場面はあったが、決定機をつくることはできなかった。

「日本代表はこういう試合をしてはいけない。ホームでみっともない試合をしてしまい、申し訳ない。なんとか挽回しようとしたけど、できずに責任を感じる。下を向いている選手も多かった中で引っ張りたかったけど、自分にも力が足りない。もっとプレーで引っ張れたら良いけど、それもできなかった」と唇を噛みしめた。

 サポーターに屈辱を与えてしまった試合。だが、それでも前を向かなければ次が始まらない。「こういうときは何を話してもだれにも届かないし、説得力がないけど、良い経験にしないといけない。僕を含めて数少ないチャンスになる。チャンスを無駄にしないようにしないと」。強い口調で言った。

(取材・文 矢内由美子)

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