beacon

“王者”との差を痛感した浦和DF槙野「コテンパンにやられてしまった」

このエントリーをはてなブックマークに追加

浦和レッズDF槙野智章

[11.24 ACL決勝第2戦 浦和0-2アルヒラル 埼玉]

 完敗だった。2試合合計0-3で敗れ、ACLのタイトルを逃した浦和レッズDF槙野智章は試合後、悔しさを滲ませた。

 アウェーで行われた第1戦は圧倒的に攻め込まれながらも最少失点で乗り切り、0-1でしのいでホームに帰ってきた。準備期間は約2週間あった。「第1戦をやってみて、自分たちができること、できなかったことがあった。第2戦に向けて時間もあったし、トレーニングもそうだし、ビデオを見ることもそう。自分たちがやるべきことをたくさんやって、準備してきた」。大一番に向けて準備は万端だった。

 しかし、試合展開は第1戦と大きく変わらなかった。相手に攻め込まれる時間帯が続きながらも体を張って相手攻撃をはね返し、少ないチャンスを得点に結びつけようとする。だが、「相手を褒めるしかない。技術、フィジカル、すべてにおいて勝ちに値するチームだった」と振り返ったように、後半29分に先制点を献上すると、後半アディショナルタイムにダメ押しゴールを奪われて0-2の完封負けを喫した。

「ACLという大会で、数多くの相手と対戦してきた中で、なかなかこういうことはなかった。久しぶりに、コテンパンにやられてしまったという印象です」

 2年前にACL決勝で対戦した際には浦和がアジア王者となり、アルヒラルが敗者となった。今回は逆の立場となり、優勝したアルヒラルが表彰される姿を見つめた。「悔しいですよね。相手が喜ぶ姿を見るのもそうだし、2年前は逆の立場だったと思うけど、僕たちも出し切ったので、出し切った中でのああいう光景を見てしまったので…」。相手との実力差を痛感する敗戦となってしまった。

(取材・文 折戸岳彦)
●ACL2019特設ページ

TOP