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[MOM3078]青森山田DF神田悠成(3年)_確かな“伸び率”見せる左SBが貴重な追加点

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後半32分、青森山田高はDF神田悠成(中央)が貴重な追加点

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.1 高円宮杯プレミアリーグEAST第17節 鹿島ユース 1-3 青森山田高 カシマ]

 決して派手なプレーを連発するようなタイプではないが、堅実で計算できる男が青森山田高の攻守を締めている。高円宮杯プレミアリーグEAST第16節・清水エスパルスユース戦ではジュニアユース時代を過ごした古巣を相手に成長を示し、第17節・鹿島アントラーズユース戦では貴重な追加点も獲得。勝利に確かな貢献を見せている。

 黒田剛監督が常に強調するのは「他のチームの選手と『伸び率』で負けない」ということ。その意味で言うと、DF神田悠成(3年)もまた3年間コツコツと成長してきた“伸び率”の高い選手だろう。

「自分自身もそうだけど、青森山田にはジュニアユースからユースに上がることができなかった選手が多く来ている。実際に(清水ジュニアユースにいた頃の)自分は個人として周りの選手に負けていたと思う。でも、ここに来て自分に足りなかったメンタリティーの部分を得られたし、チームとして勝てるようにもなった」(神田)

 鹿島戦ではちょっと珍しいゴールも記録した。ロングスローに対して普段はニアにポジションを取るのだが、32分のプレーでは交代出場のFW金賢佑(3年)が「俺が競るから、お前は中に入れ」と言ってきたそうで、ファーにポジションを取った。するとこの位置へボールがこぼれ、「とりあえず足を伸ばしてみようと思ったら入りました」と笑顔で振り返る得点が生まれた。

「インターハイからずっと負けが続いて苦しい時期が長かった」と振り返るが、今は「勝ち癖が付いてきた感覚がある」と自信を見せる。シーズンの中でも確かな“伸び率”を見せてきた男が、今度は高円宮杯U-18ファイナルを制しての日本一を狙っていく。

(取材・文 川端暁彦)
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