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E-1選手権に臨むなでしこ高倉監督「初戦が非常に重要」相手は日本人指揮官

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公式会見に出席したチャイニーズ・タイペイの越後和男監督(左から2人目)、なでしこジャパンの高倉麻子監督(同3人目)ら

 日本女子代表の高倉麻子監督が9日、韓国・釜山で行われるEAFF E-1選手権の公式会見に出席した。なでしこジャパンにとっては2020年夏の東京五輪に向けた最後の公式国際大会。指揮官は「東アジアの良きライバルと素晴らしい試合ができるように全力で戦う」と意気込みを示した。

 なでしこジャパンは今夏のフランス女子W杯に出場したが、決勝トーナメント1回戦で敗退。10月と11月の親善試合は完封での連勝を果たしたものの、来年の大舞台に向けて真剣勝負のクオリティーが問われる形となる。

「韓国の釜山という素晴らしい、美しい街にくることができて嬉しい」。隣国での公式大会への喜びを口にした高倉監督は「素晴らしい東アジアのライバルチームとこの地で戦えることを嬉しく思うし、誇りに思う。五輪予選はないので、真剣勝負はこの大会になるので全力で勝ちにいきたい」と必勝を誓った。

 なでしこジャパンは11日にチャイニーズ・タイペイ戦、14日に中国戦、17日に韓国戦を控えており、中2日での試合が続く厳しいスケジュール。指揮官は「日程が非常に詰まっているので、選手のコンディションを見ながら3試合を戦いたい。初戦が非常に重要な試合になる。トレーニングでは積み上げてきたことを選手に落としたり、呼び起こしたりしつつ、全体的にまとまった中で戦っていきたい」と意気込みを示した。

 また、今大会のテーマは「勝ち切るチームになるためにもゲームの中でも状況の中でも変化をさせられること」。それぞれレベルの違うチームとの戦いが続く中、選手たちには「3試合では試合中に起こりうる変化、起こっている状況を感じて、チームをよくしていくことにトライしてもらいたい」と要望した。

 なお、初戦で対戦するチャイニーズ・タイペイを指揮するのはかつてJリーグの市原、仙台でもプレーし、なでしこリーグ・仙台での監督経験を持つ越後和男氏。「五輪予選につながる大会にしたい」と目標を定めた指揮官は母国との対戦への意気込みを問われ、「それを聞かれると思っていた。いまみたいに先を読んでゲームをしていきたい」とジョークで笑いを誘っていた。

(取材・文 竹内達也)
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