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“A代表選手”としての危機感語ったFW鈴木武蔵「一皮剥けないと厳しい」

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日本代表FW鈴木武蔵(札幌)

 日本代表FW鈴木武蔵(札幌)は今大会、メンバー登録リストにMFとして記載されている。しかし、FW登録の3枠を東京五輪世代の選手が占めるメンバー編成において、前線唯一の“オーバーエイジ”として、そしてA代表選手としての意地を見せたいところだ。

 E-1選手権に臨む森保ジャパンは、FW小川航基、FW上田綺世、FW田川亨介の3選手をFWとして登録している。普段のA代表であればいずれかの選手が1トップを担うところだが、今回は五輪代表と同じ3バックにもトライする見込み。シャドーを含めた3枠のポジション争いが展開されそうだ。

 そこで期待が集まるのは鈴木だ。札幌では3バックシステムのシャドーを任され、4バックのA代表では1トップ起用がメイン。「どっちでも対応できる」と自覚する順応性に加え、前線選手では唯一の年長世代であり、なおかつA代表常連ということもあり、そうした肩書きにふさわしい働きが求められる。

「この3試合でしっかり自分の良さを出して、個人のアピールもそうだし、チームでしっかり3試合に勝つことが大事」。そう意気込みを示した鈴木は「一番示せるのは結果。それを突き詰めてやっていきたい」と結果にこだわる。すなわち、勝利やゴールといった目に見える活躍を狙っていくつもりだ。

 11月のキリンチャレンジ杯ベネズエラ戦(●1-4)では前半を無得点で終え、ハーフタイムに途中交代。その悔しさを「個人レベルをもっと上げないといけないと痛感した」と率直に振り返る。その上でこれからは、日々の練習で連係を構築できるクラブチームだけでなく、即興性も求められる代表チームでも変わらぬ存在感を発揮できる選手を目指す。

「あらためてミシャサッカー(ペトロヴィッチ監督のサッカー)の中で生かされている自分なんだなと思った。そこは一皮剥けないと選手として厳しい」。危機感をにじませた25歳は「ミシャのサッカーで点を取れることもすごく大事だけど、自分個人で点を取れるところをシーズンでも代表でも示していかないといけない」と力強く語った。

(取材・文 竹内達也)
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