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新機能「GRID SHELL」搭載!アスレタの「2020シーズン」新スパイク登場!機能性を徹底解説

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新機能を搭載したアスレタの新スパイクが登場

 アスレタの2020年ニューモデルスパイク『O-Rei Futebol T006 (オーヘイ フッチボル T006)』(税別15,000円)が株式会社アスレタより2019年12月中旬に発売される。カンガルーレザーのアッパーを採用し、中足部にはGRID SHELL(以下:グリッドシェル)という新機能を取り入れた新スパイクだ。今回、ゲキサカでおなじみのスパイクマイスターKohei氏にアスレタ新作スパイクの特長を解説してもらった。

――今回の新しいアスレタスパイクのコンセプトは?

Kohei 前回2019年9月中旬に『O-Rei Futebol T004』(税別16,000円)と、『O-Rei Futebol T005』(税別14,000円)という二つのスパイクが発売され好評を博しました。今回はその二つのスパイクの機能性や魅力を一つのスパイクにまとめて“良いとこ取りをしたスパイク”に進化したのがポイントになります。もちろん『O-Rei FutebolT004』と『O-Rei Futebol T005』の二つのモデルが存在していたことで、スパイクのバリエーションが増え、プレーヤーの様々なニーズに応えることができるラインナップになっていましたが、それはともすれば、どっちを選べばいいのか迷ってしまう可能性もはらんでいました。今回の新スパイクではその二つのスパイクが一つにまとまったことで迷いを生むことはなくなり、さらに新機能を取り入れて機能性もアップし、より優れたフィッティング、安定性、軽量性をもたらしてくれるスパイクにバージョンアップしています。


 スパイクとしては一つにまとまりましたが、その代わり、2色のカラーラインナップを展開。ビビッドでありながら深みのある真紅をベースに採用したレッドカラーと、凛とした透き通るような純白をベースにしたホワイトカラーが展開されます。ホワイトの方はO-Reiロゴ部分にレッドが配色されているのがワンポイントとして効いていますね。

――では、スパイクのスペックの解説をお願いします。


Kohei まず、前足部エリアにはノンステッチのカンガルーレザーが採用されています。ただ単にノンステッチレザーを採用するだけでなく、前足部の内部には低反発フォームをフレーム状に内蔵することでアッパーの形崩れを防ぐ保形性を確保しながらカンガルーレザーによる足なじみの良さや柔らかなボールタッチも同時に発揮されます。この前足部設計や素材構成は前回の『O-Rei Futebol T004』にも採用されており、それが好評だったため今回の新スパイクにも引き継いだかたちです。また、つま先部分にはラバーコーティング加工のプロテクションを採用。カンガルーレザーのスパイクは使用していくうちにつま先が剥がれたり破れたりすることがありますが、このラバーコーティング加工があることでその箇所の耐久性を高め、簡単につま先にダメージを受けないように配慮したアッパー設計です。そして中足部以後に新機能『グリッドシェル』搭載です。


――グリッドシェルとはどういったものですか?

Kohei 『グリッドシェル』は新スパイクのアッパー中足部から後足部に採用されている新素材構成です。前回のアスレタスパイクでも人工ヌバック素材をベースとして内部に人工皮革フレームを内蔵し、表面にTPUフィルムを貼り付けた3層構造のシェルパーツというのは採用されていて、その安定性の高さやサポート力というのは評価されていました。その従来のシェルパーツから素材や形状などを改めて見直し、より薄く、より軽く、より柔らかく仕上げながら、より効率的な安定性をもたらすことを可能にしたのが今回の『グリッドシェル』です。


 以前までのシェルパーツでは内蔵している人工皮革フレームがベーシックなストライプ状やパッド状でしたが、新しい『グリッドシェル』では人工皮革フレームをクロスさせて配置。それによって人工皮革フレームがまるでネット(網)のように機能することで両サイドを締め上げるサポート力・ホールド力を高めて安定性向上をもたらします。足入れしてみて真っ先に感じたのは足の土踏まずへの足沿いの良さ。土踏まずのアーチに対してジャストフィットしながら的確に土踏まずをサポートしつつ足当たりは柔らかという、良好な履き心地です。さらにこのクロス配置だと内蔵している人工皮革フレームの面積を増やすことなく、最小限の面積でサポート力やホールド力をまかなえるため、結果的に以前までのシェルパーツと比べて軽量化に成功しているのもポイント。


 グリッドシェルの人工皮革クロスフレームは紐が通っているハトメ穴と連携されていて、紐の締めつけと連動して足をホールドしてくれる安定感を生み出してくれる設計です。中足部の両サイドや履き口周りにしっかりとしたホールド感がありつつもグリッドシェルを構成している素材自体は薄く柔らかに仕上げることでフィット性や足入れ感に悪影響を及ぼさない作りになっているのも非常に工夫が凝らされています。ホールド性とフィット性のバランスが良く、以前よりも軽く柔らかで締め上げ効果も高まった『グリッドシェル』。アスレタのスパイクとして機能上の軸となりえる新素材構成が誕生したと言えるでしょう。


 その他の部分でいうと、シュータンにも細かな気配りがあります。柔らかな人工ヌバックをベースに表面にTPUフィルムを圧着した設計。グリッドシェルと素材構成が似ていますが、シュータン部分には人工皮革フレームではなく柔らかな低反発フォームがクロス配置で内蔵されているのでグリッドシェルとのデザインが連動しています。また、紐を締めた際にちょうど紐が通る位置に低反発フォームが内蔵されていて、高圧縮シューレースの硬さや締めつけ感がダイレクトに足の甲に接触しないよう工夫された設計です。こういう細かなところも手を抜かず、しっかりとフィッティングや足当たりの良さを追求しているのはアスレタの本気度やモノ作り技術の高さが伺えます。


――グリッドシェルだけでなく、ディティールまで突き詰めたスパイクになっていますね。アウトソール(靴底)などはどうですか?

Kohei アスレタのスパイクは2018年モデルからアウトソールと中底を一新。そのソールと中底が好評なので今回の新スパイクにも引き続き採用されています。ソール&中底の前足部はラン動作やダッシュを妨げないスムーズな屈曲性が実現され、ソールの中足部から後足部は的確な剛性と安定性を確保し、不要なねじれを抑え、ソール中足部の落ち込みも防ぎ、安定した履き心地や着地感を生み出せる設計です。インソールには引き続きグリップタイプのインソールを採用してスパイク内での足のズレや滑りを抑制。ソールや中底、インソールなど良いものは継続しながらさらにアップデートできる部分は進化させることでアスレタのスパイクは年々レベルアップしています。


――では最後に総括をお願いします。

Kohei 前回の2モデル展開だったスパイクを一つにまとめて良いとこ取りしながら新機能『グリッドシェル』を取り入れたのが新スパイク『O-Rei Futebol T006』の特長です。アッパー前足部はノンステッチレザーによって足先を柔らかくふんわりと包み込んでくれるフィット性。中足部から後足部はグリッドシェルが的確なサポート力とホールド力で安定感を発揮。アウトソールも同様に、ソール前足部は屈曲性がスムーズでありながらソール中足部から後足部は剛性と安定性を確保。一つのスパイクの中で“柔”と“剛”を兼ね備えたスパイクになっており、メリハリのあるアッパー設計とフィッティングになっているのが印象的です。


 それに加えて、前回のモデルよりも軽量化に成功し、以前までは23.5cmからのサイズ展開だったのが22.5cmから28.0cmまでのサイズレンジになって女子プレーヤーやジュニアプレーヤーも選ぶことが可能になりました。そして価格に関しても前回の『O-Rei Futebol T004』では税別16,000円、『O-Rei Futebol T005』は税別14,000円でしたが、今回の『O-Rei Futebol T006』ではそのちょうど間をとって税別15,000円になっています。二つのスパイクの良いところを融合し、そこに新機能グリッドシェルを搭載しているにもかかわらず価格を抑えているのはうれしいところ。年々進化しているアスレタのスパイク、サッカーショップで見かけたら是非足入れしてアスレタスパイクのフィット感、そしてグリッドシェルの感触をチェックしてみてください。

★アスレタ『O-Rei Futebol』の詳細はこちら

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