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[MOM657]中京大FW西口黎央(4年)_勢いづける2発、「最上級生には今まで以上に懸ける思いがある」

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中京大FW西口黎央(4年)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ supported by KIRIN]

[12.11 インカレ1回戦 高松大1-4中京大 浦安]

 中京大は前半13分の先制点から2分後、FW西口黎央(4年=興國高)が貴重な追加点を挙げる。その後は拮抗状態が続くも、西口は同38分にもチーム3点目。試合を有利に運ぶ価値ある2得点を生み出した。

 インカレ初戦で試合開始から慎重な動きを見せた両チーム。前半13分にFW東家聡樹(4年=福岡U-18)がゴールを決め、中京大が先制に成功した。均衡は崩れたものの、サッカーでは得点直後に両者ともに隙が生まれやすい。一気に状況が変わり得るその局面で、西口はその隙をさらなる勢いに変えてみせる。

 前半15分、西口はMF名執龍(2年=東海大相模高)からのパスをPA左で収めると、素早くワンタッチで持ち替えて右足でシュートを放つ。鋭い弾道をゴール左に突き刺し、2-0とリードを広げた。たった2分間での2得点で相手の勢いは大幅ダウン。「早い段階で立て続けに取れて、リズムに乗っていけたのが一番大きい」と連続得点に手応えを語る。

「最初は自分の入りが悪かった」と振り返る。左サイドでポジションを取る西口はドリブルでの突破が大きな武器。序盤は固さがなかなか取れなかったが「ゴールを決めて自分も勢いに乗れた。そのゴールがあって乗っていけたので一番良かった」と得点が自身の動きを円滑にさせていく。2得点後はしばらく拮抗状態が続いたが、固さが取れた西口は前半38分、味方のショートパスからPA内で冷静にボールを操って右足シュート。価値あるチーム3点目で、じわじわと膠着していた状況を再び打開してみせた。

 中京大は昨季、4年ぶりにインカレ出場を逃した。「リーグ戦でけっこう負けてしまい、流れが悪くなってしまった」と当時を振り返り、唇を噛む西口。最上級生となった今季は「去年みたいな思いをしたくない」と奮闘。「4年になってわかることもあるし、一番上の学年になって責任感とか自分たちが引っ張っていく気持ちが出てきた。最後なんで今まで以上に懸ける思いがあります」。最上級生として夏の大臣杯、そして冬のインカレという全国の舞台にチームを牽引してみせた。

「最後までみんなと、チームでやりたいんで。ひとつでも多く勝てるようにみんなで頑張っていきたい」と仲間への思いを吐露する。しかし次戦は今季“最強”と名高い明治大。「強いチームとは知っているけど…」と前置きをしつつ、それでも負けるつもりはない。「自分たちがやってきたことを全力で出す。自分たちらしく、勝てるように努力していきたいですね」。持ち味であるドリブル突破を、そして得点に関わるプレーをさらに増やし、仲間たちとともに頂を目指していく。

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(取材・文 石川祐介)

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