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PO3試合にフル出場、徳島ルーキー鈴木徳真が痺れる先制弾「自信になった」

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徳島に先制点をもたらしたMF鈴木徳真

[12.14 J1参入プレーオフ決定戦 湘南1-1徳島 BMWス]

 6年ぶりのJ1昇格へ、勝利が必要だった徳島ヴォルティスにMF鈴木徳真が貴重な先制ゴールをもたらした。プレーオフ2回戦・山形戦(1-0)に続いてシャドーの一角で先発し、「ゴールに近いプレーをすることを意識した」。前半5分に背後のスペースを突いてチャンスを作った徳島は湘南と互角に渡り合い、セットプレーのチャンスを仕留めた。

 前半20分だった。右CKの場面でFW野村直輝がファーサイドへふわりとしたクロスを配給。DF石井秀典が頭で折り返したボールを鈴木徳が右足ボレーで叩き込んだ。真っ先にゴール裏へと駆け寄った背番号23は胸のエンブレムを叩くと、選手・サポーターとともに「ラブ・ヴォルティス」のパフォーマンスを完成させた。

 J1昇格に王手をかける一撃となったが、試合はそのまま終わらなかった。後半19分に湘南のサイド攻撃から失点し、1-1に追いつかれてしまう。2点目が必要になった徳島はDFヨルディ・バイスを前線に上げ、パワープレーで押し込んだ。

 最終盤、アディショナルタイム6分に決定的なチャンスが訪れた。ドリブルで持ち上がった鈴木徳はPA右手前の位置で右足を振り抜き、強烈なミドルシュート。後半途中からボランチの位置に下がっていたが、飛び出して狙った決定的なミドルはわずかにゴール右へ外れ、そのままタイムアップを迎えた。

「あそこで決め切れないのが実力の差というか。練習で入ってもここで決められなかったら何の意味もない。こういうところで決められるような準備をしたい」と悔しさをにじませた。今シーズンは15試合1得点だったが、プレーオフは全3試合にフル出場し、躍進を支えた。

 J1昇格を懸けた真剣勝負の経験、決定戦で叩き込んだ価値あるゴールは来季につながる糧となるはずだ。「大きな自信にもなりましたし、新しい発見もできた」。ルーキーイヤーを自らのゴールで締めくくり、収穫と課題をつかんだ。

(取材・文 佐藤亜希子)
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