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日韓戦に闘志燃やすFW上田綺世、シュート練習でGK中村航輔からゴール連発

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日本代表FW上田綺世(鹿島)

 日本代表FW上田綺世(鹿島)は香港戦から一夜明けた15日、シュート練習でGK中村航輔(柏)から何度もゴールを奪うなど、ひときわ大きな存在感を見せていた。「今日はたまたま入ったという感じ。運が良かったと思う」。練習後にはそう謙遜したものの、実戦を重ねたことでコンディションの向上には手応えを感じているようだ。

 EAFF E-1選手権で2度目のA代表招集を迎えた上田はここまで2試合ともに出場。先発した第1戦の中国戦(○2-1)、途中出場だった第2戦の香港戦(○5-0)とチャンスを迎えながらもゴールは挙げられなかったが、「良くなってきているのはあるし、いいパフォーマンスができる状態にある」と現在のコンディションを前向きに語る。

 そうした中で迎える最終戦の日韓戦。上田にとっては2018年夏のアジア大会決勝でゴールを決めた相手であり、それでも敗れたという複雑な記憶が残る因縁の相手だ。「やったことあるからといって生かせることは特にない」。メンバーも大きく異なるため対策は別。しかし、日韓戦への思いは強いものがあるようだ。

「僕としては何回かやっているけど、僕らにとっては『日韓戦』というくらい意識する相手だと思うし、相手も負けたくないという暗黙の闘志を燃やす状況ができる。普通の相手より激しく来ると思うし、そう簡単なゲームにはならない。タフに戦って、日本人らしく粘り強く戦えたらいい」。

 過去2戦では日本が優勢を保ったため、上田には細かいエリアでの打開策が求められたが、韓国戦では上田が得意とする最終ライン裏のスペースも空くだろう。「背後は絶対に狙っていきたいというのがありながら、それ以外の部分もこなせたらいい。何よりゴールを取ってチームを勝たせられれば」。なかなか出なかったA代表初ゴールは永遠のライバルから奪う。

(取材・文 竹内達也)
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