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腰椎分離症で約1年離脱…大宮U15高橋輝はユース年代でのリベンジ誓う

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ドリブル突破でチャンスを演出するMF高橋輝

[12.26 高円宮杯U-15準決勝 G大阪JY1-1(PK4-2)大宮U15 味フィ西]

 この舞台に立たせてくれた仲間のために、最後まで必死にボールを追いかけた。

 大宮アルディージャU15のMF高橋輝(3年)をアクシデントが襲ったのは昨年11月。練習中にボレーシュートを打つと、腰に激痛が走った。病院で検査を受けると、診断の結果は腰椎分離症。約1年の離脱を余儀なくされる大怪我だった。

 ただ仲間は復帰を信じて待ってくれていた。そして10月26日に行われた今季関東リーグ1部の最終戦のラスト10分のところでようやく今季初出場が実現した。

「少し緊張したんですが、チームのために一生懸命戦ったつもりです。今まで迷惑をかけたの恩返しをしたい気持ちが強かったので」

 迎えた中学年代最後の大会となる高円宮杯でもメンバー入りを果たした高橋は、ジョーカー的な役割で全ての試合に途中出場。24日の準々決勝では復帰後初ゴールを含む2ゴールを決めて、準決勝進出に貢献していた。

 今のコンディションの中では力の限りを出し尽くした思いもあるが、準決勝は後半ラスト5分の失点によって延長に持ち込まれ、PK戦で敗退。悔しくないわけがない。「今日も最後のクロスの精度が悪かった。ユースではそこの精度を上げていきたい」。一緒にユースに昇格するのは10人。この悔しさは思いを共有する仲間と共に必ず晴らす。

(取材・文 児玉幸洋)

●高円宮杯第31回全日本U-15選手権特設ページ

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