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ジャマイカ戦から生き残ったのは…森保監督「総合的なことを考えて決めた」

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左からMF旗手怜央(順大→川崎F)、MF松本泰志(広島)、DF岡崎慎(FC東京)

 昨日まで活動していたチームから生き残ったのは、わずかに5人。アピールに成功した者がタイ行きの切符を手に入れた。

 29日に発表されたAFC U-23選手権に臨むU-23日本代表。23名の内、14名を占めたようにE-1選手権でA代表に選出されたメンバーが中心となった。その中で、今月24日から行われた長崎合宿に参加したメンバーから、GK谷晃生(G大阪→湘南)、DF岡崎慎(FC東京)、MF旗手怜央(順大→川崎F)、MF松本泰志(広島)、DF杉岡大暉(湘南)の5選手が選出された。

 同代表の常連メンバーで主将を務めた経験もあり、負傷明けの杉岡は“別枠”だったと考えると、長崎合宿でアピールに成功したのは4人。そして、ジャマイカ戦に出場したのは岡崎、旗手、松本だった。

 猛烈なアピールに成功したのは旗手だろう。合宿2日目から行われたフォーメーション練習で、岡崎と松本は初回から主力組でプレーしていたが、旗手は控え組からスタート。3日目の午前練まで控え組でプレーしながらも、「自分の中で悔しくて」との気持ちをぶつけ、午後練の紅白戦から主力組に“昇格”。そして、スタメンに名を連ねたジャマイカ戦でも2得点を奪うなど、存在感を発揮した。同様に、最終ラインの中央に入った岡崎、中盤の底に入った松本も持ち味を示し、AFC U-23選手権メンバー入りを果たした。

「ジャマイカ戦の結果だけではない」。そう語った森保一監督も、「全体の活動を踏まえた総合的な部分と、今回の招集でのパフォーマンスを含めて決めた」とジャマイカ戦のパフォーマンスが選考に影響を与えていると続けている。

「心情的には昨日のパフォーマンス、今回の活動を通して、まだまだチャンスを与えたい選手はいたが、総合的なことを考えて決めた。(試合に出場した)3選手プラス谷に関しては、今回の活動の評価とこれまでの活動の評価で決めさせたもらった」

 タイでもピッチに立つため、再びアピールを成功させたい。

(取材・文 折戸岳彦)
▼AFC U-23選手権タイ2020(東京五輪最終予選)特集ページ

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