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浦和レッズレディースV逸も復活ののろし…“急成長”高橋はな「もっと目に見える結果を」

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[12.29 皇后杯決勝 日テレ1-0浦和L NACK]

 22日の準決勝でINAC神戸レオネッサに逆転勝ちした流れを失いたくなかった浦和レッズレディースは、同試合の後半途中から採用した高橋はなのFW起用を選択。FW菅澤優衣香との2トップにして、主導権を掴もうとした。

 しかし前半7分に先制点を献上。森栄次監督も「思ったよりも早く失点してしまった」と悔やんだ展開。後半に入ると高橋をSBのポジションに下げて、“本来の姿”に戻した浦和だが、開始早々の失点は最後まで重くのしかかった。

 ただ今季は復活ののろしを上げるシーズンになった。今季より浦和は15年に日テレ・ベレーザを率いた森監督を招聘。パスサッカーを提唱する指揮官のもとで進化を目指した。

 すると、なでしこリーグ1部では終盤までベレーザと優勝争いを演じ、皇后杯ではI神戸を撃破。タイトルこそすべての場面でベレーザに阻まれたが、成長という意味では確実なものをみせた。

 森監督も「もっと時間がかかるかと思ったけど、みんなが思った以上にやってくれた」と目じりを下げる。そして「ベレーザも長いこと時間をかけて作り上げてきたからこそ今がある。もう少し時間がかかるかもしれないけど、コツコツとやっていきたい」と力を込める。

 今季の浦和の成長を象徴する選手が高橋はなだ。18シーズンよりトップ昇格している選手で、18年のU-20女子W杯でCBとして活躍したようにDF登録だが、フィジカルの強さを評価されてFWとしての新境地もみせている。

 今季は9月22日に行ったリーグ戦のベレーザ戦で2ゴール1アシストの活躍。FW抜擢に見事に応えてみせると、日本女子代表(なでしこジャパン)にも初招集された。

 急成長と遂げる19歳。このままの成長曲線を描けば、複数ポジションをこなせる長所があることからも、東京オリンピックでシンデレラガールになる可能性が十分にある。

「もっともっと目に見える結果が欲しいし、チームに貢献したい」と話す19歳は、「同い年でなでしこジャパンで活躍している選手もいるので、負けずに頑張りたいという思いはもちろんある。ポジションへのこだわりもない。どのポジションも必要と思ってもらえるようになりたい」と意欲的に語った。


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