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“代役”1トップの重責果たすダメ押し弾、静岡学園FW岩本「自信になる」

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後半37分にダメ押しゴールを決めた静岡学園FW岩本悠輝(写真協力=高校サッカー年鑑)

[12.31 選手権1回戦 静岡学園高 6-0 岡山学芸館高 駒沢]

 重責を果たした。静岡学園高(静岡)は本大会前の練習試合でセンターフォワードのFW加納大(2年)が負傷。初戦でその“代役”を任されたのがFW岩本悠輝(3年)だった。

 両チーム最多の5本のシュートを放った岩本の執念が実ったのは4-0の後半37分。途中出場のMF草柳祐介(3年)からパスを受けると、ドリブルで右に流れながら反転。中に切り返して左足ミドルをゴール左隅に叩き込んだ。

 大舞台での先発起用。「ちょっと緊張したけど、楽しむのが一番だと思っていた」と最前線を精力的に駆け回り、しっかりと結果を残した。チームとして大量得点を奪う中、1トップとしての役目も果たし、「自分にとっても自信になる。良かった」と胸をなで下ろした。

 この日、ベンチ入りした加納について川口修監督は「練習はやっているけど、様子見。1週間ぐらいずっと休んでいたので」と今後の起用法について明言を避けた。その中で「プレスのかけ方やボールの引き出し方でフィットするか不安もあった」という岩本を80分フル出場させ、一つ結果につながったことは明るい材料でもある。

 試合前には後輩の加納から「守備のこととか、(2人に)共通する部分は教えてもらったりした」という岩本。「個人としてもチームとしても守備に課題がある。まず前から追いかけて、そのうえで得点を取れたら」と、2回戦以降でさらに修正、改善していくつもりだ。

(取材・文 西山紘平)
●【特設】高校選手権2019

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