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憧れのドイツへ2ゴール1アシスト!日本高校選抜候補合宿で青森山田MF後藤が猛アピール

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1本目19分、日本高校選抜候補MF後藤健太(青森山田高3年)が右足で同点ゴール。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[1.25 練習試合 日本高校選抜候補 6-4 専修大 時之栖裾野G]

 この日、6-4で撃ち勝った日本高校選抜候補の中で最も結果を残したのが、右SH後藤健太(青森山田高3年)だ。1本目19分にMF浅倉廉(静岡学園高3年)のスルーパスをピタリとコントロールすると、右足で同点ゴール。さらに24分にはMF佐藤陽太(京都橘高3年)のスルーパスに反応すると、飛び出したGKよりもわずかに速くコントロールしてかわし、勝ち越しゴールを決めた。

 3点目を決めるチャンスがあったことは確かだが、中央突破からチーム4点目をアシストするなど攻撃力を発揮。「昨日の戦術ミーティングで、サイドの選手がどんどん背後を狙ったり、相手と駆け引きしながらより前のポジションでプレーするということを求められていたので、今日はどんどん背後を狙って行きました。個人的には凄く結果もついてきて、納得の行く結果になったと思います」と会心の表情を見せていた。

 青森山田の右サイドの突破口を担った後藤は、選手権で2ゴールの活躍。決勝で逆転負けして準優勝に終わった悔しさは忘れていない。だが、日本高校選抜に入り、憧れのドイツでプレーするチャンスを掴むことをモチベーションにして今回の合宿に参加している。

「ああいう良い結果を出したから高校選抜の候補に選ばれたと思っているので、そういう意味では責任があると思いますし、自分の武器であるドリブルやチャンスメークをどんどん発揮していきたい。海外遠征に選ばれれば(デュッセルドルフ国際ユース大会開催地の)ドイツに行ける。狙っていきたい」と力を込めた。

 近年は3年続けて青森山田の複数選手が日本高校選抜欧州遠征メンバー入り。今回は後藤の他にもGK佐藤史騎(3年)、DF神田悠成(3年)、MF松木玖生(1年)、FW田中翔太(3年)と最多5選手が、選考合宿に参加している。後藤は「山田の選手全員は代表として絶対に入ろうということで、意気込みはかなりあると思う。全員入れればと思っています」とコメント。今後、J加入組やU-18日本代表スペイン遠征中のDF藤原優大(2年)が加わる可能性もある。19年度のプレミアリーグ王者で、選手権ファイナリストでもある青森山田の選手たちが、アピールを続けて大量選出を果たす。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校選手権2019

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