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[MOM3161]日章学園DF古賀照也(2年)_「大したもの」の信頼受ける新リーダー、福岡王者封じる

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日章学園高の新リーダー、CB古賀照也主将

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.15 九州高校(U-17)大会予選リーグ第2節 九州国際大付高 0-0 日章学園高 福岡フットボールセンター]

 日章学園高の新リーダーは名将・早稲田一男監督も「大したものです」と認める存在だ。CB古賀照也主将(2年)は鳥栖U-15出身で1年時から公式戦の出場経験を重ねてきた実力派DF。この日は前半こそチームを上手く動かせなかったことを反省していたが、要所を自らのカバーリングなどで封じると、後半はほぼ隙のない守り。福岡王者・九州国際大付高に得点を許さなかった。

 古賀自身も周囲からの期待の大きさを感じている。その期待を責任感に変えてプレー。「1年の時から使ってもらっているという期待も早稲田先生からもあるし、自分がやらないといけないという気持ちもあるのでしっかりとやっています」。

 カバーリングの広さやシュートブロックは真骨頂。サッカー人生で初めての主将という立場も、「自分が最後止めないといけない」と自身を奮い立たせる上でのプラス材料にしているようだ。

 今冬の全国高校選手権は初戦で市立船橋高(千葉)と対戦。会場はフクダ電子アリーナで“アウェー”の環境の中、優勝候補を80分間以上抑え込んだ。だが、アディショナルタイムに2枚目の警告。チームはPK戦の末に勝利したが、古賀が出場停止だった3回戦で四日市中央工高(三重)に3-3からのPK戦で敗れている。古賀の存在の大きさを感じさせる敗退だった。

 先輩や仲間たちは激闘を戦い抜いてくれたが白星を勝ち取ることはできなかった。古賀はその悔しさを力に。「悔しいという気持ちが大きくて、それでも(四中工戦は)勝ってくれるという気持ちがあったし、全然良い試合だったし、自分としても悔しい気持ちも大きいけれど良いゲームだった。今年自分最後の年でチームや自分の進路のためにしっかりと結果を掴んでいかないといけない」と意気込んでいる。

 帝京高(東京)時代に主将として選手権優勝を成し遂げている早稲田監督も認める存在が昨年の悔しさもぶつけて守り、チームを勝たせる。

(取材・文 吉田太郎)

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