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[新人戦]九州の注目守護神、長崎総科大附GK梶原は確認繰り返しながら進化へ:九州

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長崎総合科学大附高GK梶原駿哉は無失点勝利に貢献

[2.16 九州高校(U-17)大会予選リーグ第3節 長崎総合科学大附高 4-0 那覇西高 福岡フットボールセンター]

 今回の九州新人大会で最注目選手の一人だ。長崎総合科学大附高GK梶原駿哉(2年)は年末の選手権でも先発出場した187cm守護神。昨年、U-16日本代表候補にも選出されている梶原はこの日、堂々としたプレー、振る舞いが印象的だった。

 選手権では初戦で逆転負け。大観衆の中で味方に声が届かない難しさを学んだ。現在は意識的に味方へ声がけすることを意識。同時に「選手権が終わってから、周りを見ることを意識しだしたら落ち着くようになって周りを見れるようになった」という。

 今大会の予選リーグは無失点。梶原のハイボールへの到達点は非常に高く、大会をサポートする高校生からも「高え」と驚きの声が挙がっていた。素材感は抜群だが、小嶺忠敏監督は「GKらしくなってきたけれど、まだまだ時間がかかる」と厳しい。1つのミスが勝負を分けるポジション。メンタル面も技術面も向上の余地はあるだけに、「確認することが大事だと思っている」という姿勢を持ち続けて成長し、信頼を勝ち取っていくだけだ。

 将来、大学を経由してプロ入りすることを意識している。同世代のGKたちがプロ入りや高校選抜を決めているが、自分も負けていないという自負も。「自分は九州しかほぼ知らないですけれども、他の選手はプロとか、高校選抜とかさらに高いところを経験している。でも、自分は選手権も経験できて引け目は感じていない。自分の経験を活かして『コイツは凄い』と思われるか」。

 アピール機会を増やすためにも九州新人戦で上位に入り、サニックス杯(3月)に出場することは目標。強敵との対戦を重ねながら、九州を代表するGKが進化を遂げる。

(取材・文 吉田太郎)

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