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Jリーグは大規模再延期も…両スポンサーから温かい声「全面的に協力する」

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記者会見を行った村井満チェアマン

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は12日、3月中に予定されていた全公式戦の開催中止を正式に決議した。終了後、村井満チェアマンが記者会見を行い、「予断を許さない状況が続いているが、関係者と連携して準備を進めて参りたい」と語った。

 新たに延期が決まったのはJ1リーグ第5〜6節(計18試合)、J2リーグ第5〜7節(計33試合)、J3リーグ第3〜4節(計18試合)の合計69試合。2月25日の定例理事会でも、同日から今月15日までの全公式戦延期を決議しており、合わせて163試合の開催が持ち越しとなった。

 現状の再開日は4月3日のJ1第6節。それでも村井チェアマンは「再開はリーグだけで決められるものではなく、臨床のデータを見ながら、専門家の助言をいただきながら進めていく。一方で観戦者を守るという観点でも、ファン・サポーターと協力しながら運営していく点が多々ある」と述べ、再開にあたってはファン・サポーターの協力が欠かせないことを強調した。

 また延期続きで「フィジカル、メンタルを維持するのが大変な状況が続いている」選手たちのケアにも取り組んでいる。12日中にもチェアマンが語りかける形で「再開しても過密日程が続くことが予想されるが、どうか身体を作っておいてください。また家族とともにコロナと向き合ってください」といったビデオメッセージを発信する予定だという。

 なお、現状予定する4月3日再開の場合は「大きな日程の変更はない」と村井チェアマン。また「ギリギリのタイムリミットとは考えていない。大会方式の変更なく、日程変更で4月中旬までは行ける余裕を残している」と述べ、さらなる延期があったとしても大会自体の開催が揺らぐ事態には至らなそうだ。

 さらにスポンサーからの温かい声も寄せられた。明治安田生命保険からは「露出が変わったり、試合日程が変わったり、無観客があったり、試合日数が変わったり、いろんなことが考えられるが全面的に変わりなく協力する」とサポートを約束。またルヴァン杯スポンサーのヤマザキビスケット社からも「どういう局面になってもJリーグを支える」との旨を伝えられたという。

 そうした声も受けながら、延期続きで資金が滞っているクラブの支援も明るい見通しだ。「現時点で危機的な状況はない。前倒しして配分金を与えられるような制度の整備も進めている」。そう強調した村井チェアマンは「日程を変えずに進めていく予定だが、ありがたい声をいただいている。クラブが苦しくてもリーグ全体で支えていく」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)
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