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J1・J2“降格なし”で合意! 選手感染などで「競技上の不公平」懸念

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村井満チェアマン(オンラインブリーフィングでのスクリーンショット)

 Jリーグは19日、臨時実行委員会で全クラブ代表者とのウェブ会議を行い、今季のJ1・J2リーグ戦は降格制度を採用しないことに合意した。同日午後、村井満チェアマンがオンラインを通じたメディア向けブリーフィングで発表した。

 村井チェアマンによると、臨時実行委員会では「これからさまざまな障害が出現する可能性があるが、意志を持ってサッカーを続けていこうという姿勢」を共有。その一方、試合開催を進めていく上でチーム間に想定される「競技上の不公平、不公正」が懸念されるという。

 指摘された懸念要素は、東京五輪の開催によって特定チームにホーム連戦・アウェー連戦が続く場合、選手が新型コロナウイルスに感染した場合に濃厚接触者を含めて出場不可とすればユース選手を出場させなければならなくなる場合、もし一部のスタジアムでのみ無観客試合が要請された場合など。

 Jリーグは現状4月3日に再開する予定となっており、このスケジュールであれば全日程を消化できる見込み。この日はスケジュール面の議論は行われなかったというが、上記のような不公平・不公正が起こり得ることを重く見て、先立って「競技制度の罰則である降格は留保する」という方針を決めた。

 村井チェアマンは「困難があっても、不公正があっても、不公平があっても、スポーツに向かっていこう」という姿勢を強調。原博実副理事長は「簡単な議論ではない。どうしたらリーグ戦を成り立たせ、不公平でもリーグ戦を開催するか」という見通しを述べた。

 一方、「目標に向かって頑張る姿を奨励したい」といった狙いなどからJ2・J3リーグからの昇格は実施する予定。J2、J3からの昇格チーム数はそれぞれ上位2チーム。チーム数が増加することによる翌年以降の措置などは25日をめどに決定されるという。

(取材・文 竹内達也)
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