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横浜FM“代表”からあげはウイイレダービーマッチで準Vに、国内屈指プレーヤーは世界を目指す

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JeSUプロライセンスを所有するからあげが横浜FM代表として参戦

 19日、都内のeSports Studio AKIBAで東京ヴェルディeスポーツと横浜F・マリノスeスポーツによるサッカーゲーム「eFootball ウイニングイレブン 2020」(ウイイレ)のエキシビジョンマッチが開催された。優勝は東京Veスポーツに所属するらんこむ。横浜FMeスポーツはウイイレの選手がいないため、日本eスポーツ連合(Jesu)のプロライセンスを持つからあげが参戦し、準優勝となった。

 他のeスポーツチームに所属しながらも、今大会が開かれるにあたって横浜FM“代表”としてたった一人で参戦したからあげ。Jクラブ同士では史上初となるウイイレによる親善マッチは“元祖ナショナルダービー”という独特の緊張感に包まれた。これまで国際大会で結果を残してきた国内屈指のプレーヤーであるからあげも「サッカーゲームをやっている身としては、Jクラブのエンブレムやユニフォームを背負って戦うのはプレッシャーもあるし、でも勝ったときの喜びも大きい」と気を引き締め、大会に臨んだ。

Jクラブ同士では初となるウイイレのエキシビジョンマッチが開催された

 名門・横浜FMの看板を背負って戦うこともあり、「まず1勝は絶対にしよう」(からあげ)と挑んだひゅーが(東京Veスポーツ)との初戦は4-1で快勝。シードとして2回戦からのスタートだったため、そのまま決勝に駒を進めたからあげはらんこむ(東京Veスポーツ)と対戦した。しかし試合は接戦となったものの、0-1で敗戦。からあげは「勝ちたいと思ったんですが、惜しくも負けてしまった」と準優勝に肩を落とした。

 “からあげ”という名前は「2012、13年あたりから、シンプルに好きな食べ物から名前をつけました」と意外にも安易な形で命名。しかし、これまでウイイレのeスポーツ界を牽引してきたその名は、プレーヤー間ではすっかり浸透している。「軽い気持ちでつけたんで、こういうイベントに出るにあたって若干恥ずかしさもあるんですけど、覚えてもらいやすいですし、今ではいい名前だなって思います」と本人も気に入っているという。

 直近ではウイイレの公式世界選手権「e.Football OPEN」のモナコを操る日本代表に決定した。同大会はウイイレ内の各クラブ代表を決定させ、そこから世界一を決めていく。からあげは今後アジア地域決勝大会、決勝大会と、モナコを操るプレーヤーの座をかけて世界に挑み、頂点を目指す。「日本自体のレベルも高いと思っているので、日本の代表になれたっていうことで勝つチャンスはある」と意気込むからあげ。「まず自分のプレーをちゃんと出し切れば、しっかり結果は出てくるのではないかなと思っています」と冷静に世界の舞台を見つめている。

(取材・文 石川祐介)

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