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VARは“密室”高リスクも継続へ…J1参入POは中止、大会成立基準「75%と50%」

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密閉・密集・密接の三要件を満たすビデオ・オペレーション・ルーム

 Jリーグは27日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う第3回臨時実行委員会を行い、今年度はJ1参入プレーオフを行わない方針を固めた。J2・J3リーグからの昇格枠は上位2チームで、クラブライセンスが交付されなかった場合は例年と同じく下位チームの繰り上げを行わない。4月の理事会で正式決定する。

 現状ではJ3が4月25日、J2が5月2日、J1が5月9日に開幕。全試合を実施する方針で進めていく一方で、大会成立の条件は「各リーグ試合数の75%、各チーム試合数の50%」とされる見込みだ。選手・関係者の感染により延期や日程変更の必要性が生じ、この基準を下回った場合は、順位決定を行うことはできなくなる。その際は、次年度の昇格や賞金の支払いも行われない。

 なお、延期試合の代替日程は4月8日を目処に公表される予定。日程は①ホームスタジアムの確保状況を問うアンケート集計②アンケートに基づいて各節の候補日選定③各対戦カードの日程、キックオフ時間の決定—の3段階で決定される。また「夏場の天候不良に備え、できるだけ早めに延期試合を入れる」「興行機会を公平とする」ことも合わせて共有された。

 今季からJ1リーグに導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)は引き続き採用する方針が固まった。狭いビデオ・オペレーション・ルーム(VOR)にVAR、AVAR、オペレーターの複数人が入って助言をかわし合うため、感染が懸念されるリスク要因「密閉・密集・密接(三密)」を満たす環境となるが、今後マスク着用の義務付けなど審判の安全性を守るための議論を行っていく予定だ。

(取材・文 竹内達也)
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