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立正大淞南の注目株、新2年生CB岩本剛気はどんな相手でも「『かかって来い』という選手になりたい」

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立正大淞南高注目の新2年生CB岩本剛気

 山陰の強豪、立正大淞南高(島根)期待の183cmCB岩本剛気(新2年)は、悔しさを滲ませながら「ダメ」という言葉を連発していた。3月下旬の2日間で各2試合の練習試合を行ったが、初日が計8失点。2日目も計7得点を献上してしまった。

 強敵と対峙すると、明らかにスイッチが入る岩本は周囲が驚くようなヘッドや潰しも見せる注目株だ。だが、今回の結果は、DFとして不甲斐ないもの、変化の必要性を突きつけられるものとなった。

「守備の部分が全然ダメで、先輩であろうが声を出して行っていく部分が全然ダメだと思います。(プレー以前に)『絶対にやらせないぞ』という気持ちが無かったと思うので、そこがまずダメ。プレーでは後半から集中力が切れてしまったのでそこを改善していかないとダメです」。反省の弁を連発していた。

 得意とするヘディングや対人守備の部分は強豪相手でも通用する武器になってきている。本人もレベルアップを実感。だが、立正大淞南の先輩DFたちのような気迫がまだまだ足りないと感じている。

 だからこそ、「去年の大迫(武早志)君だったりのように気迫があって、『かかって来い』という選手になりたいです」。自分のところからは絶対に“やらせない”。もちろん、チームとしても前線の運動量など足りない部分がある。だが、岩本はまず自信を持って相手を封じ込むような選手、ゴール前で存在感を放つような選手を目指す。

 日常からより意識高く取り組み、今回、差をつけられた長崎総合科学大附高や高川学園高、岡山学芸館高との距離を縮めること。そして、次回の対戦では必ずリベンジする。「この試合で結果を残せなかったのは残念ですけれども、インターハイは優勝してそこで今年の立正大淞南高校がどういうものか見せて選手権で日本一を獲りたいと思います」。悔しい結果に終わったこの2日間を必ず進化、飛躍のきっかけにする。
 
(取材・文 吉田太郎)

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