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「素晴らしいテクニックだけでは日本で成功できない」横浜FMティーラトンがFIFAのインタビュー受ける

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横浜FMの昨季J1制覇に貢献したDFティーラトン

 国際サッカー連盟(FIFA)は18日、「日本におけるタイの先駆者であるティーラトン」と題し、横浜F・マリノスに所属するタイ代表DFティーラトンのインタビュー記事を掲載した。

 ティーラトンは2018年に母国クラブから神戸に期限付き移籍し、2019年は横浜FMに期限付き移籍。左サイドを主戦場にJ1リーグ戦25試合で3得点を記録し、横浜FMの15年ぶりとなるリーグ制覇に貢献した。タイ人として初めてJリーグ優勝を成し遂げた選手となり、シーズン終了後にはJリーグ優秀選手賞を受賞。今季から横浜FMに完全移籍となった。

「Jリーグでプレーすることが夢だった」と明かすティーラトンは「中国のスーパーリーグやオーストラリアのAリーグではなく、もしタイリーグ以外でプレーする機会があるなら、日本に行くことを決めていた」と語り、来日当初を次のように振り返っている。

「日本での経験がチャレンジ精神を持つことを可能にし、ハングリー精神を養ってくれました。初めての海外移籍だったので、Jリーグのプレースタイル、日本の文化や気候に適応するまで2〜3か月かかりました」

「最初はスタジアムの高い場所から試合を見ていました。それが適切なポジショニング、攻撃に参加するタイミング、必要な動きなどを理解するのに役立ちました。これらは全部、ここでプレーするために必要なことです」

 熱心にJリーグのスタイルを研究し、ついに昨季その頂点に立ったティーラトン。自国の後輩たちに向け、「タイの選手はJリーグで成功できると信じています。若い選手の中には、将来その機会を得られる選手もいるでしょう。しかし、それがタフな挑戦であることを理解しなければなりません。素晴らしいサッカーのテクニックだけでは十分ではないのです」とアドバイスを送った。

 また、ここ数年での躍進が目立つ代表チームにも言及している。タイは昨年冬のアジア杯でベスト16進出という47年ぶりの快挙を成し遂げた。同年7月には元日本代表指揮官の西野朗監督を招聘。カタールW杯アジア2次予選ではグループGに入り、現在首位ベトナム(勝ち点11)、2位マレーシア(勝ち点9)に次ぐ3位(勝ち点8)につけている。

 ティーラトンは「2022年カタール大会は、私にとってワールドカップに出場できる最後のチャンスだと感じています」と話し、出場権を獲得できるか尋ねられると「予選を勝ち抜くのは簡単ではありませんし、今のラウンドでは厳しい状況にあります。しかし、良い結果を出すためにベストを尽くし、全てを懸けて頑張りたいと思います」と誓った。

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