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「我々とは違う」“世界一”の名将デル・ボスケ氏、「いつも思い出す」のはいつのW杯日本代表チーム?

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10年前にスペインを世界一に導いたビセンテ・デル・ボスケ

 元スペイン代表監督のビセンテ・デル・ボスケ氏がスペイン『アス』のインタビューに応じ、ワールドカップでの自国の戦いを語る中で日本代表について触れている。

 2010年の南アフリカ大会でデル・ボスケ氏に率いられたスペインは、“ティキ・タカ”と呼ばれる華麗なパスサッカーで初の世界チャンピオンに輝いた。しかし、連覇を目指した2014年のブラジル大会はまさかのグループリーグ敗退。2018年のロシア大会は決勝トーナメント1回戦で開催国に敗れている。

 デル・ボスケ氏は早期敗退が続くスペインについて「(世界王者として)あれだけ大きな責任を背負うと、負けるのは苦痛だ」と話しつつ、「だが、1つの結果によって苦しむことは決してない。私はロシアW杯で勝ち上がるに値しながらも敗退した日本人たちをいつも思い出す。彼らはドレッシングルームを掃除して帰ったんだ。おそらく我々とは違う。しかし、サッカーでは常に次があるんだよ」と説いた。

 日本はロシアW杯でスペインと同じくベスト16で涙をのんだ。ロストフで行われた決勝トーナメント1回戦で対戦したのは、最終的に3位となったベルギー代表。強国を相手にMF原口元気、MF乾貴士のゴールで一時2-0としたが、連続失点で追いつかれると、終了間際にカウンターから決勝ゴールを許した。あと一歩のところで史上初の8強進出を逃した一戦は、“ロストフの悲劇”として語り継がれている。

 そうしたショッキングな敗戦だったにもかかわらず、日本の選手たちは試合後、ドレッシングルームを綺麗に掃除。さらに開催国のロシア語で「ありがとう」と書いたメモを残し、多くの海外メディアから称賛の声を集めた。スペインの名将も当時の日本の振る舞いは強く印象に残っているようだ。

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