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今秋のアジア予選突破へ。1年生MF大迫塁は神村学園、U-16日本代表で成長して「相手を圧倒したい」

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1年生ながら強豪・神村学園高のエース番号「14」を背負うMF大迫塁

[6.27 練習試合 神村学園高 1-4 鹿児島城西高 神村学園高G]

「相手を圧倒したい」。今月18日、FIFA U-17ワールドカップペルー2021への出場権を懸けたAFC U-16選手権バーレーン2020(11月25日~12月12日)の組み合わせが決まった。日本はインドネシア、サウジアラビア、中国と同じグループD。出場16チーム中、上位4チームに入れば、U-17ワールドカップへの出場権を獲得することができる。

 27日にはU-16日本代表のエース格、神村学園高MF大迫塁(1年)が鹿児島城西高との練習試合に先発出場した。両チームともに公式戦ユニフォームをまとったライバル対決。大迫は、MF高橋大悟(現北九州)やMF濱屋悠哉(現阪南大)らかつてのエースが背負った特別な番号「14番」を身に着けてピッチに立った。

 だが、この日のプレーは不満げ。「全体的にラインが低かったので前で受ける機会が少なく、前で受けてもプレッシャーがかかってボールの起点を作れなかった」と振り返ったように、気合十分の鹿児島城西に押し込まれて攻撃の起点になることができなかった。

 その中でも巧さを見せ、試合終盤には中央でボールを受ける回数を増やしたものの、1-4で敗戦。「今、シャドーでプレーさせてもらっているので、点数を取るところを意識してます」という中、結果を残すことができなかった。

 U-16日本代表では、「熱い監督です。プレー以外では優しいのですが、プレーが始まるととても厳しい監督です」という森山佳郎監督の下で世界を目指している。この日視察に訪れた恩師の前で納得の行く活躍をすることはできなかったが、それでも、鹿児島を代表する強豪・神村学園で入学当初からエース番号と攻撃の中心的役割を担う実力はホンモノだ。2004年生まれ世代の牽引役であることは間違いない。本人も自信を持つ左足キックやスルーパス、ゲームメーク力などを神村学園、U-16日本代表で磨き、また課題を改善し、絶対的な存在としてAFC U-16選手権を迎える。

 大迫は世界大会出場を懸けたバーレーンでの戦いへ向けて、「強い相手が多いので、11月までに体を作って、プレースピードを上げて、相手を圧倒したい」。04ジャパンのエースは成長を遂げて、アジアで大暴れする。

(取材協力 森口優)
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